しょうがは、なんと紀元前からインド、中国、ギリシア、ローマなど広い範囲で栽培され、食用、薬用に利用されてきました。
特有の辛み成分はジンゲロンとショウガオールによるもので、殺菌作用、消臭効果があります。また、これらの成分は体を温めるので、冬の風邪予防に昔からしょうが湯、しょうが飴、ジンジャーティーなど、いろいろと身近に利用されてきました。
今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに、生姜調味料の決定版『オイルしょうが』を使ったスープのレシピを教えていただきました。
※オイルしょうがの作り方は最後にご紹介します。
しょうがミネストローネ
1人分138kcal 塩分1.0g
材料(2人分)
A
にんじん...2cm
玉ねぎ...1/4個
セロリ...5cm
トマト...1個
オイルしょうが...大さじ2
大豆水煮感(汁をきる)...大さじ6
水...1カップ
塩...小さじ1/3
こしょう...少々
パセリのみじん切り...少々
作り方
①Aの野菜を全て1cm角に切る。
②鍋にオイルしょうがと①を入れて中火にかけ、玉ねぎが透き通るまで炒める。
③大豆を加え、水を注ぎ、煮立ったらアクをすくう。弱火にしてにんじんが軟らかくなるまで煮て、塩、こしょうで味を調え、火を止める。
④器に盛り、パセリのみじん切りを散らす。
あさりのジンジャーチャウダー
1人分205kcal 塩分1.5g
材料(2人分)
A
じゃがいも...小1個
にんじん...2cm
玉ねぎ...1/4個
セロリ...5cm
あさり(砂抜き)...200g
白ワイン(または酒)...大さじ2
オイルしょうが...大さじ1
小麦粉...大さじ1
水...1/2カップ
牛乳...1カップ
B
しょうゆ...小さじ1
砂糖...小さじ1
塩...少々
こしょう...少々
パセリのみじん切り...少々
作り方
①Aの野菜を全て1cm角に切る。
②あさりを耐熱ボウルに入れ、ワインを加え、両端を少しあけてラップをかけ、電子レンジ600Wで2分、あさりが口をあけるまで加熱する。
③②のあさりの蒸し汁は、こして別容器に取り、あさりの2/3量は身を殻からはずす(1/3量は殻付きのままにしておく)
④鍋にオイルしょうがと①の野菜を入れて炒め、しんなりしたら小麦粉を加えて野菜が軟らかくなるまで弱火で煮る。
⑤牛乳とあさりを加え、Bで調味し、パセリを加えて火を止める。
しょうが肉団子汁
1人分228kcal 塩分1.0g
材料(2人分)
A
豚ひき肉...100g
オイルしょうが...大さじ1
長ねぎのみじん切り...1/2本分
片栗粉...大さじ1
揚げ油...適量
水...1と1/2カップ
B
鶏がらスープの素(顆粒)...小さじ1/2
うす口しょうゆ...小さじ1/2
塩...少々
カットわかめ(乾燥)...小さじ1
万能ねぎの小口切り...少々
作り方
①ボウルにAを合わせて混ぜ、6等分し、団子に丸め、170℃の油で揚げる。
②鍋に水を入れ、①を加えて火にかけ、煮立ってきたらBで調味する。
③2つの器にわかめ、ねぎを入れ、②を盛り、オイルしょうがを添える。
しょうがをいつでも便利に「オイルしょうが」の作り方
大さじ1あたり72kcal 塩分0g
常温で約1年間保存できる。冷暗所(光の当たらないところ)に置く。冷蔵庫でもよい。
材料(できあがり250ml瓶2個分)
しょうが...200g(正味)
オリーブ油...200ml
作り方
①しょうがはよく洗って水けをふき、汚れているところだけ除いて、皮ごとみじん切りにする。
②瓶(ここでは250ml容量の瓶2個)に入れ、ふたはしないで電子レンジ600Wで1分加熱する。
③取り出してオリーブ油をひたひたまで入れる。
④ラップを丸めて表面にのせ、ふたをする。すぐに使える。
取材・文/石井美佐 撮影/中野正景