上手に力を抜いて」仕事で結果を出すヒントを紹介した、『2割に集中して結果を出す習慣術 ハンディ版』が発売された。
同書で紹介しているのは、より無駄をなくして最大の結果を出す「最善主義」の方法。仕事の本質を見極め、成果が出るポイントに全力投球し、それ以外の部分は上手に力を抜くことが大切だという。
仕事を行っている状況を振り返ると、力を抜くことは「わかってはいるけど、実際にできない...」と思っている人が多い。それは「完璧志向主義」の人が多いからだ。完璧志向主義とは、「きちんとやり遂げる」「細部にこだわる」ことに重きを置いており、優秀なアスリートやクリエーターが持っている考え方。完璧志向主義自体が悪い考え方ではないのだが、一般のビジネスパーソンにとって、過剰な完璧主義はむしろ悪影響をもたらしてしまう。
なぜなら一般のビジネスパーソンはひとつの仕事に没頭するというより、多くの仕事が次々と舞い込み、同時に多数のプロジェクトを進める必要があるから。その過程では常に優先順位を変え、プロセスを最適化することが求められる。限られた時間で成果を出す必要があるが、過度の完璧主義はプロセスの最適化を邪魔してしまう。
ここで大切になってくるのが「最善主義思考」。最善主義とは、「力の入れどころと抜きどころ(集中する2割)を見極めて、より無駄をなくし、限られた時間で最大の結果を出す」こと。この思考を身につけると、今よりも少ない時間で大きな成果を出すことができる。
「最善主義思考」で自分に過度なストレスをかけず、プレッシャーや不安を軽減。仕事やプライベートにおいて、限られた時間を自分の幸せと成果のために、最大効率で使えるようになるだろう。
同書では、完璧主義思考から最善主義思考に移行するための思考・行動の習慣を紹介している。5つのポイント(章)に分け、完璧主義と最善主義とでどのような思考の違いがあるのか、項目形式で図解を使ってわかりやすく比較。仕事でなかなか結果を出せていない人は、同書を参考にして無用なストレスを減らし、より効率的に仕事を進めていこう。
<目次>
第0章 完璧主義が効率を下げる
第1章 「短時間で効率的」に仕事を終える
―重要な仕事も雑用も、同じくらい労力をかけていませんか?
第2章 「効果的な工夫」で成果を高める
―自分のこだわりが強すぎて、相手のニーズとズレていませんか?
第3章 「失敗を恐れず」行動する
―万全の準備ができていないと、不安を感じていませんか?
第4章 「精神的な余裕」をつくる
―失敗したら、すべて自分の責任だと背負い込んでいませんか?
第5章 「他人の力」を上手に活かす
―何もかもひとりでやろうとして、重要なことがおろそかになっていませんか?
図解 2割に集中して結果を出す習慣術 ハンディ版
(古川 武士/ディスカヴァー・トゥエンティワン; ハンディ版 )本書は『力の抜きどころ』に大幅な改訂を施して図解化したうえで、ハンディ版にしたものです。「どんなにがんばっても結果が出ない...」から抜け出すヒント! できる人は、上手に力を抜いています!