日々健康で明るく過ごすための源となるのは、「食べ飽きないふだんのごはん」。ですが、飾らない家庭料理ほどごまかしがきかず、意外と難しいですよね。新鮮な素材選び、調理のひと手間、火加減......。特別な素材や技術がなくても、ほんの少しの工夫で、ぐっとおいしく仕上がるものです。
本書『ふたりのごはん』では、ホテルオークラ元総料理長の根岸規雄さんと料理研究家の石原洋子さんご夫妻が、日々の食卓を紹介。旬の素材を基本的な調味料でおいしくいただくアイデアの数々を学び、シンプルかつ豊かな食生活を楽しみましょう。今回は3回目です。
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夫が作る定番朝食
〈作り置きのサラダとハム、チーズで手軽に〉
コールスローサラダなどキャベツ、にんじん、玉ねぎをオリーブ油とあわせ、コールスローサラダにして作り置きしておきます。1品作り置きがあると、朝、気持ちが楽になるのでおすすめです。(規雄)
パンにバターを塗ってコールスローサラダをのせ、チーズとハムでサラダを覆うようにして食べます。あとはフルーツを入れたヨーグルトも。朝はしっかり食べるのが日課です。その代わり、お昼は控えめにしています。(洋子)
いつものチーズとハム。プレーンヨーグルトも欠かさない。
カンパーニュのパンは洋子さん用。「毎日薄切りを1枚。しっかり食べておくとお昼に仕事があってもおなかがすきません」
それぞれのこだわり
〈バゲットとカンパーニュ〉
パンは大好きです。特にバゲット。昔からお気に入りのパン屋さんが何軒かありますので、必ず買いに行きます。多めに買ったらすぐに冷凍して保存します。焼き方にもこだわっていて、私はカリカリ派。しっかりトーストしてルバーブのジャムを塗る。これを1年360日は食べています。(規雄)
規雄さんお好みのルバーブのジャム。「毎日欠かさずつけて食べます」
焼くときはアルミ箔に包んで。パリッとさせたいので、途中でアルミ箔をはがして焼く。
バゲットは買ってきたらすぐ小さく切って保存袋に入れ、冷凍保存する。
私はフランスパンでもバゲットよりカンパーニュのようなやわらかいパンが好み。焼くときも焦がさない程度に短時間でいいのです。ふたりの好みは譲れず、それぞれ別の種類のパンを、別々の焼き方で食べているのです。焼くのは夫ですけれどね。(洋子)
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撮影/南雲保夫