日々健康で明るく過ごすための源となるのは、「食べ飽きないふだんのごはん」。ですが、飾らない家庭料理ほどごまかしがきかず、意外と難しいですよね。新鮮な素材選び、調理のひと手間、火加減......。特別な素材や技術がなくても、ほんの少しの工夫で、ぐっとおいしく仕上がるものです。
本書『ふたりのごはん』では、ホテルオークラ元総料理長の根岸規雄さんと料理研究家の石原洋子さんご夫妻が、日々の食卓を紹介。旬の素材を基本的な調味料でおいしくいただくアイデアの数々を学び、シンプルかつ豊かな食生活を楽しみましょう。今回は2回目です。
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夫が作る定番朝食
ホテルを辞めてから、朝食は私が毎日作っています。スープと、コールスローサラダは一度に多めに作って何回かに分けて食べます。スムージーは季節の野菜やフルーツを入れて。大好きなパンとコーヒーをいれてゆっくりいただく朝ごはんは退職後の楽しみです。(規雄)
〈メニュー〉
・13品目のスープ
・小松菜のスムージー
・コールスローサラダ
・ハム
・チーズ
・フルーツヨーグルト
・パン
・コーヒー
フレッシュな野菜でビタミンをたっぷり補給
〈小松菜のスムージー〉
【材料】(2人分)
小松菜...80g
にんじん...30g
トマト...1/2個
はちみつ(またはシロップ)...大さじ1
水...150ml
おろししょうが...少々
梅肉エキス...小さじ1
【作り方】
1. 野菜はミキサーで粉砕しやすい大きさに切る。
2. ミキサーに梅肉エキス以外の材料をすべて入れ、撹拌してスムージーにする。
3. 各々のグラスに梅肉エキスを入れ、上からスムージーを注ぐ。
何十年も朝食を一緒にとることはなかったのですが、最近は朝ドラを見ながら、一緒に。いつものメニューを食べると、今日も元気に頑張る気持ちがわいてきます。(洋子)
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撮影/南雲保夫
1941年、埼玉県生まれ。東京YMCA国際ホテル専門学校卒業後、ホテルオークラ東京の料理人に。開業以来50年にわたり腕をふるい、第四代総料理長(2001〜2009年)を務める。フランス農事功労賞シュバリエ受章。現代の名工受賞。学校法人北陸学園理事。著書は『ホテルオークラ総料理長の美食帖』(新潮新書)。
石原洋子
料理研究家。自由学園に学ぶ。卒業後は、家庭料理、中国料理、フランス料理など各分野の第一人者に学び、料理家のアシスタントを務めたのち独立。自宅で開く料理教室は40年以上になる。確かな技術に基づく指導に定評があり、テレビや雑誌などで活躍中。著書は『本当は秘密にしたい料理教室のベストレシピ』(朝日新聞出版)ほか多数あり。