いつまでも現役でいるための理想の朝食とは?/プロゴルファー・中嶋常幸さん

pixta_35879788_S.jpg健康長寿の秘訣は「バランスのとれた食事」と「適度な運動」。中でも「食事」の塩分摂り過ぎは、どうしても塩分多めになりがちな和食中心の日本ならではの課題といわれています。そこで、ラクにおいしく減塩できる"100年朝食プロジェクト"を、順天堂大学とカルビー「フルグラ」が始動。予防医学の重要性をご紹介します。

 

健康で長くゴルフを続けるために

「若い頃は何をどれだけ食べても翌日の体調に影響しなかったんですが、40歳を過ぎてから影響するようになり、食生活を意識するようになりました」と語るのは、プロゴルファーの中嶋常幸さん。60歳を過ぎてなお世界の第一線で活躍する、元気なミドルシニアの代表的存在です。

「何を体に摂り入れるか、真剣に考えるようになりました。特に意識しているのは"減塩"です。孫に近い年齢の若手とプレーする機会が増えてきたので、彼らといつまでもプレーし続けるためにも食事の大切さを実感しています」

特にプロゴルファーは、ツアー中の食事時間が不規則。プレー開始時間によっては、朝の3~4時に起きて朝食を食べることもあれば、夕方5時には夕食をとらなければいけないことも。試合の状況によっては3食まともに食べられないこともしばしばだといいます。

「特に困るのが朝食です。頭を目覚めさせ、体を目覚めさせ、プレー中も持続するだけの食事を摂りたい。でも、優勝争いしている最終日の朝なんて、すごいプレッシャーです。そんなときはさすがに朝の3時からご飯と味噌汁といった和食は入らない。自然と洋食ばかりになります」

40代から「入るものと出るものに気をつける」を座右の銘にしているという中嶋さん。
「スポーツが日本の健康長寿を伸ばしている現代。中でもゴルフは長く続けられるスポーツなので、多くの人に健康で長く続けてほしい。そのためにも食事、特に朝食の見直しは大切だと思います」

 

塩分の摂り過ぎは、高血圧、慢性腎臓病、心不全を引き起こす

中嶋さんが大切だと語る朝食。しかし、焼き魚や味噌汁、漬物などを中心にした和朝食はどうしても塩分が多くなりがちです。厚生労働省が推奨する1日の塩分摂取量は、男性8g、女性7g。これに対し、日本人の平均塩分摂取量は10.4g(男性10.8g、女性9.2g)。2003年当時の男性12g以上、女性10g以上に比べると、年々着実に減少していますが、それでもまだ2gオーバーしています。

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「日本人の死亡に関与した危険因子では、喫煙についで高血圧が2位です。この高血圧を引き起こす大きな要因が塩分の摂り過ぎ。心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患のリスクとなり、心臓のポンプ機能が低下して起こる心不全へと至ります」というのは、順天堂大学医学部外科学教室・心臓血管外科学講座 准教授の松下 訓先生。

 

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日本の高血圧者数は推定約4300万人。血圧が高くなるほど全心血管病、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病などの罹患リスクや死亡リスクは高くなります。順天堂大学医学部内科学教室・腎臓内科学講座 准教授の上田誠二先生によると、
「2012年に発表された世界保健機構のガイドラインでは、一般成人の塩分摂取量を1日5g未満にすべきとしています。日本人の平均塩摂取量は1日約10g。ここから6g減らせば、30年の加齢による収縮期血圧の上昇が10-11mmHg抑えられるという研究結果も発表されています」
 

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グラフの縦軸が血圧の変化、横軸が塩分摂取の減少量(1日あたり)。塩分摂取量が減ると血圧が下がることが明らかになっています。

厚生労働省推奨する塩分摂取量でも-2g、世界保健機構によると-6g。さて、この数字を達成するにはどうしたらよいのでしょう? ヒントは冒頭の中嶋さんの発言にありました。

 

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取材・文/岸田直子

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