『今日も明日も新しいことに挑戦! 80代、ご機嫌に生きる人生の耕し方』 (ひろちゃん農園/KADOKAWA)第4回【全7回】
「失敗するのが楽しい」と話すのは、我流の農作業を配信するYouTubeチャンネルで人気者となった、「ひろちゃん農園」のひろちゃん。80代にして体は元気、心はさらに豊か。彼女のモットーは、「人ができることは、自分もできる」。「もう年だから」「失敗したら恥ずかしい」とブレーキをかけてしまいがちですが、ひろちゃんにとっては失敗さえも、人生を彩る大切な「遊び」なのです。そんな彼女の清々しい生き方のヒントが詰まった書籍が『今日も明日も新しいことに挑戦! 80代、ご機嫌に生きる人生の耕し方』(KADOKAWA)です。今回はこの本の中から、力強くも温かい、ひろちゃんのメッセージをお届けします。
※本記事はひろちゃん農園 (著)による書籍『今日も明日も新しいことに挑戦! 80代、ご機嫌に生きる人生の耕し方』から一部抜粋・編集しました。

失敗が楽しい。簡単に成功したら面白くない
「おばあちゃんの作るスイカ、どこのスイカよりもおいしい」
こうやって孫にほめられると、ホンマに嬉しいです。ここ数年、栽培しているのは羅皇という品種です。苗をいただいて育てたらおいしくできたので、種を取り寄せて栽培することにしました。
畑しごとをするようになって、いろいろな品種のスイカを育ててきました。栽培方法も、袋栽培や立体栽培、空中栽培と、私の畑で最善の栽培方法は何やろ?と手を替え品を替え、試しています。
炭疽病やうどんこ病などの病気になったり、アブラムシが出たり、悪戦苦闘したこともありますし、収穫して食べてみたらおいしくないこともありました。
収穫を前にして、皮が割れてしまったときや、「そろそろ食べ頃やき、後で収穫しよ」と思っていたのに盗まれたときは、ショックでした。スイカだけでも、たくさんの成功と失敗を経験しています。
他の作物でも土作りでも、成功と失敗を味わってきました。自然相手のことやき、全部が全部思い通りになるとは思いよりません(思っていません)。
YouTubeでは、数々の失敗を披露していますが、サツマイモ栽培の失敗もその一つです。発酵させていない生の米ぬかを入れた畝に植えたサツマイモは枯れてしまい、育ちませんでした。サツマイモに執着せんでもええやろ、とすぐに気持ちを切り替えて、ニンニクを植えることにしました。
撮影していた長男には「栽培を失敗して苦にならん?」と聞かれましたが、過ぎたことにくよくよしても仕方ありません。時間がもったいないと思いました。
私は、うまいこといかんかったら「残念」と思うけど、引きずらんタイプです。「嫌になった、やめろ(やめよう)」と思ったことはないです。へこんでも、へこたれません。
へこたれてる暇があったら、次の一手を考える方がええき、「成功せんかったがは、どこがいかんかったんがやろ?」「どうしたら、うまいことできるろ?」と、すぐに考えて行動します。
いろいろな角度から、うまくいく方法を探っていくのが楽しいし、それで、何とかいい形にしていくのが好きです。「失敗したままでは終われん」と闘志もメラメラ湧いてきます。次やったときに成功したら、喜びもひとしおです。
成功したやり方で、次の年もうまいこといくとは限らんのも畑しごとの面白いところ。その年の天候や土の状態やいろんな要素が絡まっちゅうがやき、一筋縄ではいかんから、頭を使わんとできません。成功するまで根気よく、成功できるやり方を見つければいいだけ。簡単なことです。
失敗するのが楽しい。成功が簡単やったら面白くない。畑しごとに限らず、何でもその精神でやっていったら、毎日楽しいんちやうかなと思います。






