最近、同年代の友人より老けてきた...そう感じるなら、立ち上がるときかも。「生活習慣を改善すれば見た目は誰でも若返る」と提唱する美容サロン代表・八藤浩志さんの著書『あの人はどうして「若く見える」のか』(ワニブックス)から、八藤さんが開発した外見の若さを保つ「HMdメソッド」のエッセンスを連載形式でお届けします。
実は「笑えてない」......? 理想のスマイルラインを脳に刻み込む
女優さんやタレントさんなど「見られるプロ」と一般の方との大きな違い、それは、笑顔。
にこっと笑った最高の笑顔を常に再現できるのはまさにプロ。
笑ったときに上の前歯、犬歯から反対の犬歯までの先を結んだ線は「スマイルライン」と呼ばれ、これが下唇の弧に沿うようにきれいに並ぶのが一番美しいとされます。
プロの笑顔は、それをいつでも再現できる訓練の賜物。
スポーツでフォームを体に覚え込ませるのと同じで、何度も何度も自撮りし、1ミリ単位で修正し、顔の筋肉に叩き込むのです。
ポイントは、下の歯を見せない、歯茎が見えない、口のはしと歯の間に隙間ができない、口角を上げる......などなど。
骨格やかみ合わせによってなかなか難しい方もいますが、近づけることはできます。
笑顔は最高のアンチエイジング。ベストなポジションを研究し、形状記憶して、笑顔に自信を持ちましょう。
口角グッと上げ「ウイスキー体操」で笑顔に自信が持てる
女性なら、日に何度も鏡を見る機会があると思います。
メイクが崩れていないか、髪は乱れていないか、シワやしみはどうか。細かくチェックしますよね。
でもそのときに盲点があります。
そう、鏡で見る自分の顔は「静止画」だということ。一方、人から見えているのは「動画」。この違い、わかりますか?
静止画だと、顔の細かいパーツに目が行きます。
でも人と会っているとき、相手が見ているのは表情です。
この人は話を聞いてくれているだろうか、楽しく過ごしてくれているだろうか......同じ時間を共有しているのですから、当然ですよね。
ところが、メイクののりは気にしても、自分の表情は気にしていない人が多いのではないでしょうか。
HMdのお客様も、一般に接客業の方は表情が柔らかな方が多いのですが、デスクワークや堅い職業の方だと、自分では笑っているつもりなのにほとんど表情が動かない方がいます。
表情が豊かになると、明るく、華やかでいきいきとした印象になります。
そして、笑顔が増えるので、笑顔を返してもらうことも増える。
ただ単に見た目がよくなるだけでなく、人間関係をも変えてしまうという点で、メイクよりも効果は大きいと言えるかもしれません。
そんな豊かな表情を作るのは、よく動く表情筋です。
というわけで、HMdでは、表情を豊かにしていただくためのお顔の体操をしていただいています。
代表的なのは、「ウイスキー体操」。
この体操のいいところは、やっていると自分も楽しくなってきて、毎晩の日課にすれば、ちょっと落ち込んだ日でも楽しい気持ちになって眠りに就けるところ。
とくに、「キー」のところでぐっと口角を上げるのがポイントです。
3ヶ月ほど続けていただくと、みなさん、見違えるほど印象が華やかになりますし、筋肉が鍛えられることでたるみも解消してきます。
自撮りをして変化を記録するとがんばれますよ。3ヶ月後を楽しみに続けてみましょう。
口角が確かに上がる「ウイスキー体操」
ビフォーアフターを見れば、一目瞭然。続けるほどに最高のスマイルラインを更新できる体操です。ポイントは鏡を見て行うことです。
「ウ」は口をすぼめ、下アゴを突き出すように。
フェイスエクササイズは毎日行うことで効果が出る。歯を磨いた後に「1 セット10 回」を習慣にするのがおすすめ。
「イ」はアゴを引き、唇の両端を引っ張るように。自分で思っているより口角が上がっていないことがあるので、必ず鏡を見ながら、「オーバーかな? 」と思うくらい大げさに。
「ス」はほっぺたの筋肉を意識して、口をすぼませる。
「キー」は首筋の筋肉を意識して、エラを張るイメージで。
高い声で「キー!」と言いながら、目も上に。思いっきりやると、気持ちも楽しく♪
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