簡単自家製つゆでいただく。からっ!と手軽にかき揚げざるうどん/ふたりのごはん

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日々健康で明るく過ごすための源となるのは、「食べ飽きないふだんのごはん」。ですが、飾らない家庭料理ほどごまかしがきかず、意外と難しいですよね。新鮮な素材選び、調理のひと手間、火加減......。特別な素材や技術がなくても、ほんの少しの工夫で、ぐっとおいしく仕上がるものです。

本書『ふたりのごはん』では、ホテルオークラ元総料理長の根岸規雄さんと料理研究家の石原洋子さんご夫妻が、日々の食卓を紹介。旬の素材を基本的な調味料でおいしくいただくアイデアの数々を学び、シンプルかつ豊かな食生活を楽しみましょう。今回は7回目です。

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前の記事「めん類が好き! 生の小松菜たっぷりの絶品ぶっかけうどん/ふたりのごはん(6)」はこちら。

 

からっと揚げるかき揚げが決め手

 

天ぷらは何種類か食べるとおなかがいっぱいになりますが、かき揚げは1つで具もいろいろ入るので食べやすく、めん類に添えるにはちょうどいいと思います。大量に作るわけではないので、時間もかからず、手軽に揚げられます。後始末が面倒という方は、小さめのフライパンに2cmぐらいの高さの油を入れて揚げ焼きのようにすればOK。衣はややかためにして、ざっくり混ぜるのがコツ。具にからませて揚げます。このとき衣が多いとはがれやすいし、ばらけるので、薄くつけるのがポイントです。
めんつゆはその都度自分で作ります。だし汁1カップにみりんとしょうゆが大さじ3の同量で簡単。絶対買うよりおいしいですよ!(洋子)
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〈かき揚げざるうどん〉

【材料】(2人分)
むきえび...150g
三つ葉...1パック(50g)
〈衣〉
・小麦粉...1/2カップ強
・水...適量
・溶き卵...1/2個
揚げ油...適宜
〈めんつゆ〉
・だし汁...1カップ
・みりん...大さじ3
・しょうゆ...大さじ3
大根おろし...適宜
長ねぎ(小口切り)...適宜
うどん(乾めん)...2人分

 

【作り方】
1. めんつゆを作る。鍋にだし汁を煮立ててみりんを加え、アルコール分を飛ばしてしょうゆを加え、ひと煮する。
2. むきえびは、あれば背わたを取り、片栗粉少々(分量外)をまぶしてもみ、流水できれいに洗って水気を拭き取る。三つ葉は根を切り、2cm長さに切る。
3. 衣を作る。計量カップに卵を入れ、水を1/2カップになるまで注ぐ。ボウルに移し、小麦粉を加えて軽く箸で混ぜる。2を4等分して小さい器に入れ、小麦粉少々をふってまぶし、衣を加えて混ぜる。
4. 揚げ油を170℃に熱し、3を1つずつスプーンで入れ、3〜4分カラッと揚げ、油をきって器に盛り、大根おろしを添える。
5. うどんはたっぷりの熱湯でゆでて冷水にとり、ざるに盛り、めんつゆ、長ねぎを添える。

 

次の記事「焼く人&引き上げる人。ふたりがかりでおいしく仕上げる牛肉の薄切りさっと焼き/ふたりのごはん(8)」はこちら。

撮影/南雲保夫

 

根岸規雄

1941年、埼玉県生まれ。東京YMCA国際ホテル専門学校卒業後、ホテルオークラ東京の料理人に。開業以来50年にわたり腕をふるい、第四代総料理長(2001〜2009年)を務める。フランス農事功労賞シュバリエ受章。現代の名工受賞。学校法人北陸学園理事。著書は『ホテルオークラ総料理長の美食帖』(新潮新書)。


石原洋子

料理研究家。自由学園に学ぶ。卒業後は、家庭料理、中国料理、フランス料理など各分野の第一人者に学び、料理家のアシスタントを務めたのち独立。自宅で開く料理教室は40年以上になる。確かな技術に基づく指導に定評があり、テレビや雑誌などで活躍中。著書は『本当は秘密にしたい料理教室のベストレシピ』(朝日新聞出版)ほか多数あり。

 

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『ふたりのごはん』

(根岸規雄、石原洋子/KADOKAWA)

朝食は「世界一のフレンチトースト」。ホテルオークラ東京で総料理長を務めた夫と、メディアでも活躍する料理研究家の妻。食を極めたシニア夫婦が綴る、"ふだんのごはん"の数々。日々試したい献立から、常備菜や保存食、キッチン道具の話まで、食生活を豊かにするヒントが満載。

この記事は『ふたりのごはん』からの抜粋です

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