食事を選ぶときは、無理に相手に合わさない
招待された側が店を選ぶのが本来のマナー
ビジネスの会食などの接待では、招待した側が招待された側に、日時や食事内容をうかがうのが本来のマナーです。
このような場合、招待した側はいくつかの候補を提示するでしょう。
あなたはその中から、希望の日時や食事内容を選ぶことになります。
「恐れ入ります。それではお言葉に甘えて、和食でお願いできますか」、親しい相手であれば「久しぶりに、和食でいきましょうか」などといった具合に伝えます。
完全に自由に選べる場合は、素直に希望を伝えれば大丈夫です。
先に店やメニューが決まっている場合も......
ただし、行く店やメニューがすでに決まっている段階で、会食に誘われるケースも少なくありません。
このような場合、アレルギーなどの健康上の問題や、宗教的にタブーといった食材がなければ、相手からの提案を快く受けましょう。
逆にそうした問題があったら、「申し訳ないのですが......」と前置きしてから、食べられないメニューとその理由を伝えましょう。
ガマンして食べる姿を見せるよりも、ありのままの事実を伝えるほうが、お互いのためになります。
意外と見逃しがちな「参加人数の検討」
相手の人数に合わせて、こちらの人数も決める
ビジネスにおける会食は、1人での参加を避けるのがルールです。
取引先と1人だけで会っていると、癒着などを疑われる可能性もなきにしもあらずだからです。
会食の場に誘われる機会の多い方なら、日頃から心得ていらっしゃることでしょう。
会食などの招待を受けた場合も、複数人で参加することが基本です。
まずは「何人でいらっしゃいますか?」と、先方の参加人数をうかがいましょう。
たとえば先方が「2~3人でうかがいます」と答えたら、「では、お差し支えなければ私の部下の〇〇も、勉強のために同行させていただいてもよろしいですか?」といった具合に、近い人数での参加を伝えればいいわけです。
絶対に1人だけでは出席しない!
先方が1人しか来ないという場合でも、同行者を探すのは鉄則です。
社内にあなたより立場が上の人がいるのなら、必ず事前に相談します。
ベテランになるとある程度の権限を任されて、社内での自由度もあるかと思います。
しかし、いつまでも初心を忘れずに基本に忠実であることが、より一層の信頼につながり、部下後輩への良いお手本ともなります。
会食に誘われたときも、「自分だけでいいよな」などと考えず、必ず同行者を探してください。