免疫力を高め、スタミナ食材として昔から食べられてきた「にんにく」。実は、驚くほど体によい栄養素を含んでいます。毎日、少しずつにんにくを摂ることは、健康を維持し、疲れない体づくりに役立ってくれます。
そのまま食べるのはなかなか難しいですが、保存食にすれば簡単に摂れておすすめ。さまざまな料理へのアレンジも自在です。料理研究家で管理栄養士の村上祥子先生に、簡単に作れる保存食のレシピや活用メニューを教えてもらいました。
前の記事「ペペロンチーノも簡単に作れる! オイルにんにくの作り方/にんにくで毎日元気(8)」はこちら。
まろやかなにんにくの風味が広がる
はちみつにんにく
はちみつ漬けは中国、韓国、ポルトガルなどでも古くから伝わる、健康のための常備菜です。
常温で1年間保存可能
小さじ1(5g)当たり11 kcal 塩分0g
【材料(できあがり240g)】
にんにく...1個(正味100g)
はちみつ...100ml(140g)
【作り方】
1 にんにくの皮をむいてみじん切りにする。フードプロセッサーにかけてもOK。
2 瓶に入れ、ラップをして電子レンジ600Wで1分加熱する。
3 はちみつを注ぎ、ふたをする。12時間後から食べられる。
MEMO
・ はちみつに漬けることで空気から遮断され、にんにく成分の酸化が起こらない。
・ にんにくは粒のまま漬けてもよい。作る手順は皮をむき、2、3は同じ。粒のままの場合は2週間後からおいしくなる。
・ 粒はそのまま食べるのもおすすめ。
・取り出すときは乾いたスプーンか箸を使う。
「ガーリックマフィン&ティー」
1人分146kcal/塩分0.4g
【材料(2人分)】
(直径6.5㎝のココット4個分)
卵...1個
牛乳...70ml
はちみつにんにく(みじん切り)...小さじ2
ホットケーキミックス粉...1カップ(120g)
【作り方】
1 ココットにサラダ油(分量外)を薄くぬる。
2 ボウルに卵を溶きほぐし、牛乳とはちみつにんにくを加え、ホットケーキミックス粉を加え、なめらかになるまで混ぜる。
3 1に2を等分に入れ、蒸し器に並べ、強火で8分蒸す。
4 紅茶(分量外)を入れ、はちみつにんにくを大さじ1(分量外)ほど加える。
「にんにく豆腐」
1人分235kcal/塩分1.8g
【材料(2人分)】
木綿豆腐...1パック(300g)
長ねぎ...1本
サラダ油...小さじ2
牛切り落とし肉...100g
水...100ml
A しょうゆ...大さじ2
酒...大さじ2
はちみつにんにく(みじん切り)...小さじ2
【作り方】
1 豆腐は6等分に切る。長ねぎは1㎝幅の斜め切りにする。
2 フライパンにサラダ油を入れて温め、牛肉を加えて炒め、肉の色が変わったら水を注ぐ。
3 煮立ったらアクを取り、1を加え、Aで調味し、2~3分強火で煮て火を止める。
取材・文/石井美佐 撮影/中野正景
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん
料理研究家・管理栄養士。1942年、福岡生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。食材の持つ力で健康寿命の延伸を図る研究に関与する。同大学内の「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。