身内が亡くなったら... 年長者として果たすべき役割/知らないと恥をかく 50歳からのマナー(1)

⑥家族と喪主を決める

喪主は故人の配偶者が一般的だが、高齢などの理由があれば、故人の子どもが務めてもいい。

多くは長男が喪主となるが、両親と同居して家業を継いでいるような場合など、次男や三男が務めることもある。

最近は女性の喪主も多い。

複数人で一緒に務めることも可。

喪主を決める際は、葬儀後の仏事や墓の管理も喪主が引き継ぐのかどうかまで確認すること。

仏事や墓の管理は費用がかかるため、その負担をどうするのかも話し合う。

⑦家族と通夜、葬儀・告別式の概要を決める

日程を調整し、規模、葬儀の場所を決めて、葬儀社に伝える。

このとき会葬礼状、返礼品(仏式の場合は香典返し)、通夜ぶるまいなども依頼する。

いずれも本人と生前に決めておくのがベター。

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⑧通夜、葬儀・告別式の通知

親族や知人に訃報と葬儀日程を知らせる。

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⑨受付や会計など、手伝いの依頼

親族に依頼するのが一般的。

会計は「香典の計算」と「弔問客のリスト作り」も行うので、信頼できる人物に依頼。

受付と会計が兼任となる場合、必ず2人以上に。

⑩弔辞の依頼

葬儀の規模によって1~3人。

相手は上司や親しい友人など、故人が信頼していた人物。

葬儀日程や内容が決まったら、なるべく早めに依頼をするのがマナー。

「ほかにどのような関係の人に弔辞を頼んだのか」まで伝えると、相手が話のポイントを絞りやすくなる。

最近は弔辞が読まれず、友人や親族が思い出話を語るだけの葬儀も多い。

適任者が思い浮かばなければ、無理に選ばなくてもいい。

 

西出 ひろ子
マナーコンサルタント、一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。300社以上のマナー・人財育成コンサルティング、延べ10万人以上の人材育成を行う。著書・監修書に『あなたを変える美しい振る舞い』(ワニブックス)など著書累計100万部を超える。

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『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』

(西出 ひろ子/ワニブックス)

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※この記事は『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(西出ひろ子/ワニブックス)からの抜粋です。

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