身内が亡くなったら... 年長者として果たすべき役割/知らないと恥をかく 50歳からのマナー(1)

葬儀までのおおまかな流れ

仏式のおおまかな流れは以下の通りです。

詳細はこれから説明していきます。

①末期の水を取る

湿らせた脱脂綿や筆などで、故人の唇をぬらすこと。

「死に水を取る」とも言う。

病院で用意してくれる場合はその場で、用意されない場合は搬送先で行う。

②遺体の清拭、着替え、化粧

病院であれば看護師が、自宅や斎場であれば葬儀社の担当者が、遺体の処置や着替えを行う。

遺族が手伝ってもよい。故人が「死装束にしたい」と話していた衣服があれば、愛用の化粧品と合わせて用意しておく。

③葬儀社への依頼

葬儀社が決まっていない場合、病院に頼めば紹介してもらえる。

その葬儀社に正式に依頼するのであれば、早めに担当者と打ち合わせを。

自分たちでもっと検討したいときは、遺体の搬送と安置場所の提供のみをお願いして、引き続き葬儀社を探す。

④遺体の搬送と安置

搬送先は自宅か斎場だが、最近は斎場に運ばれることが多い。

安置したら遺体の枕元に「枕飾り」を施す。

菩提寺によっては僧侶に枕経を読んでもらうことも。

50manners_p11.jpeg※仏式の枕飾り。一膳飯や枕団子、水は「死出の旅」の食料とされるが、死出の旅を説かない浄土真宗では用いられない。

⑤家族と葬儀形式を決める

葬式の形式は、事前に親や本人に確認しておく。

菩提寺や故人が所属している教会などがあれば、連絡して都合を聞く。

 

西出 ひろ子
マナーコンサルタント、一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。300社以上のマナー・人財育成コンサルティング、延べ10万人以上の人材育成を行う。著書・監修書に『あなたを変える美しい振る舞い』(ワニブックス)など著書累計100万部を超える。

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『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』

(西出 ひろ子/ワニブックス)

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※この記事は『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(西出ひろ子/ワニブックス)からの抜粋です。

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