⑪菩提寺との打ち合わせ
菩提寺や所属している教会があれば、葬儀社任せにしないで自分たちで依頼する。
菩提寺が遠方の場合も連絡を入れて、事情を話して、同じ宗派の近くの寺院を紹介してもらう。
先方が紹介できなければ、宗派を伝えて葬儀社に紹介してもらう。
神式の葬儀を依頼する場合、神社へは喪主や喪家ではなく、代理人を立てて依頼に行く。
神道には「死を神様に近づけない」との考え方があり、故人の身内は神社に参拝してはいけないため。
⑫遺影の準備
生前の写真から選ぶ。
スーツ姿がベストだが、故人の人となりが伝わる写真なら、ラフな服装でもOK。
最近はパソコンを使って、必要な部分だけ抜き取れるので、背景は気にしなくてもいい。
⑬戒名を決める
宗派によっては法名、法号とも呼ばれる。
菩提寺から授かるのがしきたり。
一般的には納棺までに付けてもらうが、菩提寺がなかったり不明の場合や、故人が戒名を拒んでいた場合など、俗名で葬儀を行うこともある。
寺院のお墓に納骨する際、その寺院や宗派の戒名でなければ、拒まれることもあることに注意。
納骨まで考えて戒名を付けること。
⑭喪服、お礼の準備
遺族が身に付ける喪服を用意する。
僧侶に渡す「御布施」「御車代」「御膳料」や、手伝ってくれた人へのお礼も、通夜までに用意しておく。
⑮葬儀挨拶の準備
喪主はたびたび挨拶をするので、何を話すのかを考えておく。
特に通夜と葬儀・告別式の挨拶は、3~5分の長丁場となるため、原稿を用意しておくこと。
⑯納棺
遺族全員で棺に納める。
ここで死装束を着せることも。
棺には故人が愛用していたものを入れるが、燃えない貴金属やガラス製品などは避ける。
⑰供花、供物を並べる。通夜の席次を決める
花や供物が送られてきたら、故人と親しかった人を中心に置く。
後日、礼を伝えるため、花や供物をくれた人の名前、住所の記録を。
また、通夜当日までには出席者の「席次」を決めておく(実際に決めるのは親族、親戚、特に縁の深かった人くらいまでで、ほとんどの参列者は自由に座ることになる)。
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