身内が亡くなったら... 年長者として果たすべき役割/知らないと恥をかく 50歳からのマナー(1)

⑪菩提寺との打ち合わせ

菩提寺や所属している教会があれば、葬儀社任せにしないで自分たちで依頼する。

菩提寺が遠方の場合も連絡を入れて、事情を話して、同じ宗派の近くの寺院を紹介してもらう。

先方が紹介できなければ、宗派を伝えて葬儀社に紹介してもらう。

神式の葬儀を依頼する場合、神社へは喪主や喪家ではなく、代理人を立てて依頼に行く。

神道には「死を神様に近づけない」との考え方があり、故人の身内は神社に参拝してはいけないため。

⑫遺影の準備

生前の写真から選ぶ。

スーツ姿がベストだが、故人の人となりが伝わる写真なら、ラフな服装でもOK。

最近はパソコンを使って、必要な部分だけ抜き取れるので、背景は気にしなくてもいい。

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⑬戒名を決める

宗派によっては法名、法号とも呼ばれる。

菩提寺から授かるのがしきたり。

一般的には納棺までに付けてもらうが、菩提寺がなかったり不明の場合や、故人が戒名を拒んでいた場合など、俗名で葬儀を行うこともある。

寺院のお墓に納骨する際、その寺院や宗派の戒名でなければ、拒まれることもあることに注意。

納骨まで考えて戒名を付けること。

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⑭喪服、お礼の準備

遺族が身に付ける喪服を用意する。

僧侶に渡す「御布施」「御車代」「御膳料」や、手伝ってくれた人へのお礼も、通夜までに用意しておく。

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⑮葬儀挨拶の準備

喪主はたびたび挨拶をするので、何を話すのかを考えておく。

特に通夜と葬儀・告別式の挨拶は、3~5分の長丁場となるため、原稿を用意しておくこと。

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⑯納棺

遺族全員で棺に納める。

ここで死装束を着せることも。

棺には故人が愛用していたものを入れるが、燃えない貴金属やガラス製品などは避ける。

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⑰供花、供物を並べる。通夜の席次を決める

花や供物が送られてきたら、故人と親しかった人を中心に置く。

後日、礼を伝えるため、花や供物をくれた人の名前、住所の記録を。

また、通夜当日までには出席者の「席次」を決めておく(実際に決めるのは親族、親戚、特に縁の深かった人くらいまでで、ほとんどの参列者は自由に座ることになる)。

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西出 ひろ子
マナーコンサルタント、一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。300社以上のマナー・人財育成コンサルティング、延べ10万人以上の人材育成を行う。著書・監修書に『あなたを変える美しい振る舞い』(ワニブックス)など著書累計100万部を超える。

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『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』

(西出 ひろ子/ワニブックス)

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※この記事は『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(西出ひろ子/ワニブックス)からの抜粋です。

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