身内が亡くなったら... 年長者として果たすべき役割/知らないと恥をかく 50歳からのマナー(1)

今までは結婚披露宴で招待客だったが、いつしか親族や主賓になり、葬儀では弔問客だったが、喪主に務めることに。仕事や会食の場でも部下として出席していたが、上司や招待客になる...年齢を重ねたことで初めて遭遇するシーンが増えますが、若い頃に身につけたマナー、そのままにしていませんか? 立場が変わることで、当然 "マナー"も変わってきます。そんなマナーの本質から実践までを集約した『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(ワニブックス)より、中高年が知っておきたいマナーをイラストとともにお届けします。

身内が亡くなった直後の対応①

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50歳を過ぎれば、家族や身内の旅立ちを見送ることも増えるでしょう。

悲しみに暮れる一方で、別れの儀式は故人にとっても遺族にとっても、後悔のないようにしたいもの。

そのためにお互いが元気なうちに、どういった葬儀がよいかなど、希望を伝え合っておくこともマナーのひとつ。

家の菩提寺について知り、気になるなら家族葬や自由葬も調べてみましょう。

依頼する葬儀社などを事前に決めておけば、慌てずによいお別れができるでしょう。

家族を看取ったときも、年長者としての役割を

医師や看護師への挨拶を忘れない

お世話になった医師や看護師には、しっかりお礼の言葉を伝えましょう。

入院が長かったり、在宅介護で訪問医療を受けていた場合などは、葬儀後に改めて挨拶に出向き、個包装の菓子折を手渡してもいいでしょう。

中には規則で受け取れない病院もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

贈り物に「掛け紙」をかける場合は、無地のものを。

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臨終の場に子どもがいたら、心のフォローを

年長者であれば悲しいときでも、周囲のフォローをしなければいけない場面もあります。

特に幼い子どもが臨終の場にいたら、放っておくわけにはいかないでしょう。

子どもを臨終の場や遺体から遠ざけるべきか、迷う人もいらっしゃるかもしれません。

しかし、最後のお別れをさせることに、何ら問題はありません。

亡くなったのが親であったり、かわいがってくれた祖父母であればなおのこと、お別れをさせてあげましょう。

子どもが死について質問してきたら、できるだけ丁寧に答えます。

無理に励ますよりも、その子の悲しみや怒りに寄り添うことが大切。

手を握ったり、ハグをしてあげることも、安心感と癒しにつながります。

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葬儀社を選ぶときは、慌てず、急がず

遺体搬送と葬儀を、別の葬儀社に頼んでもいい

臨終を迎えてから葬儀社を決める場合、ネットや電話などで時間の許す限り情報を集めて、冷静に比較と検討をしましょう。

どうしても検討の時間が作れなかったり、突然の訃報に混乱して、うまく頭が回らなかったりすることもあるでしょう。

そのようなときは病院で紹介された葬儀社に、遺体の搬送と安置だけを依頼することもできます。

葬儀そのものは後日検討して、別の葬儀社に依頼しても問題ありません。

万が一のときのために、あらかじめ検討しておくことも現代では大事なことですね。

表向きの金額だけにこだわると後悔しがち

見積もりは葬儀社によってかなり異なるので、総額だけで比較せず、含まれている費用を見比べつつ検討してください。

できれば事前に複数の葬儀社をたずね、斎場の見学をし、見積もりを出してもらっておくのがベスト。

家族のためになるだけでなく、あなた自身の終活の参考にもなります。

なお、葬儀費用に僧侶などへの「御布施」が含まれているかどうかの明細をしっかりと確認してください。

ほとんどは、含まれていないようです。

御布施については後ほどお話しします。

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西出 ひろ子
マナーコンサルタント、一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。300社以上のマナー・人財育成コンサルティング、延べ10万人以上の人材育成を行う。著書・監修書に『あなたを変える美しい振る舞い』(ワニブックス)など著書累計100万部を超える。

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『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』

(西出 ひろ子/ワニブックス)

企業人から俳優をはじめ、数々のマナー指導をしている「マナー界のカリスマ」が監修。若い頃に知った『マナー』、もしかしてもう使えないかも…!? 結婚式やお葬式、仕事などで“立場"が変わったとき、恥をかかないために“これだけは"知っておきたいマナーを、豊富なイラストとともにわかりやすくお伝えしています。

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※この記事は『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(西出ひろ子/ワニブックス)からの抜粋です。

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