引退から30数年のときを重ね、紡いできた「三浦百恵さんのキルト作品集」

「そのひと針は、とてもシンプルな思いから始まりました。大切な家族のために何かしたい」。まえがきに三浦さんはこうつづっています。華やかな舞台から離れ、家族との生活が落ち着いて、行き着いた先がキルト作りでした。

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独学でパッチワークキルトを始め、ご縁があって近くに住むキルト作家・鷲沢玲子(わしざわれいこ)先生に師事し、本格的に三浦さんのキルト作りが始まりました。

針と布を持ち、ひと針、ひと針布をつなげていく作業。それは、長い時間をかけて物語を紡いでいくような作業です。きっとその長い作業は、家族を思い、慈しんだ時間と同じように尊いものなのでしょう。

引退から30数年のときを重ね、紡いできた「三浦百恵さんのキルト作品集」 1910p105_02.jpg「ハートは大好きなモチーフ。心、思いやり、愛情...、失くしたくないいちばん大切なものを、いつもとどめておきたいと思っています」(三浦さん)。

また、形にすること、表現することで、想像もしていなかった新しい自分の一面も発見されたようです。ここ数年間は、展示会に向けて、1年に1枚のペースで大作を仕上げています。

これまでに作った作品は、大小合わせて1000点以上。手作りが人生を豊かにしてくれることを教えてくれる本です。

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『時間(とき)の花束 Bouquet du temps [幸せな出逢いに包まれて]』


出版記念特別展示のご案内
(本に収録された作品もセレクトして展示)

●東京キルト&ステッチショー2019
 2019年10月3日(木)~5日(土)
 池袋サンシャインシティ  文化会館ビル2F 展示ホールD

●大阪キルト&ステッチショー2019
 2019年12月12日(木)~14日(土)
 マイドームおおさか 3F展示ホール

●広島キルト&ステッチショーVol.1
 2020年5月8日(金)~10日(日)
 広島産業会館 西展示館


 
この記事は『毎日が発見』2019年10月号に掲載の情報です。

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