「そのひと針は、とてもシンプルな思いから始まりました。大切な家族のために何かしたい」。まえがきに三浦さんはこうつづっています。華やかな舞台から離れ、家族との生活が落ち着いて、行き着いた先がキルト作りでした。
独学でパッチワークキルトを始め、ご縁があって近くに住むキルト作家・鷲沢玲子(わしざわれいこ)先生に師事し、本格的に三浦さんのキルト作りが始まりました。
針と布を持ち、ひと針、ひと針布をつなげていく作業。それは、長い時間をかけて物語を紡いでいくような作業です。きっとその長い作業は、家族を思い、慈しんだ時間と同じように尊いものなのでしょう。
「ハートは大好きなモチーフ。心、思いやり、愛情...、失くしたくないいちばん大切なものを、いつもとどめておきたいと思っています」(三浦さん)。
また、形にすること、表現することで、想像もしていなかった新しい自分の一面も発見されたようです。ここ数年間は、展示会に向けて、1年に1枚のペースで大作を仕上げています。
これまでに作った作品は、大小合わせて1000点以上。手作りが人生を豊かにしてくれることを教えてくれる本です。
『時間(とき)の花束 Bouquet du temps [幸せな出逢いに包まれて]』
出版記念特別展示のご案内
(本に収録された作品もセレクトして展示)
●東京キルト&ステッチショー2019
2019年10月3日(木)~5日(土)
池袋サンシャインシティ 文化会館ビル2F 展示ホールD
●大阪キルト&ステッチショー2019
2019年12月12日(木)~14日(土)
マイドームおおさか 3F展示ホール
●広島キルト&ステッチショーVol.1
2020年5月8日(金)~10日(日)
広島産業会館 西展示館