きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」

大のきもの愛好家である雑貨作家のマミ山本さんが、「きものの端切れ」を使った、かわいい雑貨の作り方を教えてくれる「毎日が発見」の人気連載。今回はきもの地の布でくるむ、アクセサリーを紹介していただきました。


Tシャツやブラウスなど、シンプルな夏着に映えるきもの地のアクセサリーをご紹介します。お気に入りのきもの地を丸や四角に切って、厚紙と綿をくるっと包むだけ。作り方はとても簡単です。用意するきもの地は手のひらより小さいサイズ。例えばお母さまから譲り受けた古いきものでも、きれいな部分だけ切り取って生かせます。軽いのも魅力。好きな形とサイズで作って、楽しみませんか?

革ひものペンダント
きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 A9Rmux0ma_7xo75i_a48.jpgきもの地は絞り。革ひもを短くしてチョーカー風にしていますが、長くすれば一味違う雰囲気になるでしょう。ペンダントヘッドは約6 × 3㎝。

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使い方を変えて、麦わら帽子に飾ってもすてき。バッグの持ち手に付けたり、カーテンのタッセルとしても使えそうです。きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 A9R1uxfgfj_7xo75z_a48.jpg

材料
きもの地の端切れ、厚紙(ここでは牛乳パック)、手芸用綿各適宜。ほかに木工用接着剤、手ぬい糸、革ひも。イヤリングやブローチを作る場合は、革ひもの代わりにそれぞれに必要な金具を用意します。きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 材料.jpg

 

作り方
丸くしたい場合はきもの地と厚紙を丸く、正方形にしたいときは四角く切って進めましょう。サイズもお好みで変えてみてください。イヤリングやブローチ、バレッタも流れは同じです。


1 厚紙を約6 × 3㎝(表用)と約5 × 2㎝(裏用)に切る。きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 作り方4.jpg

 綿を適量ちぎり、木工用接着剤での表用の厚紙に貼る。爪ようじを使うとやりやすい。きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 作り方3.jpg

 綿は中央をふんわりと。厚紙が隠れるよう縁にも行き渡らせる。きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 作り方2.jpg

 きもの地を厚紙より一回り大きく約8 × 5㎝(表用)に切り、に貼る。木工用接着剤
でしっかり固定する。きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 作り方1.jpg

 きもの地の周囲をぐしぬいし、しわを均等に整えながら糸を引き絞る。きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 作り方5.jpg

 表側ができた(上)。裏用の厚紙は、裏用のきもの地(約7 × 4㎝)で包んで貼る(下)きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 作り方6.jpg

7 6の2 枚を外表に重ねて周囲をかがれば、ペンダントヘッドのできあがり。きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 作り方7.jpg

 最後に、裏側に革ひもをぬい留める。きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 作り方8.jpg

イヤリングやバレッタを作る際は、裏側にそれぞれの金具をぬい留める。金具は手持ちのアクセサリーに付いていたものや、100 円ショップでも購入可。 

きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 イヤリング.jpgきもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 バレッタ.jpg

■応用すれば、こんな布くるみのアクセサリーが作れます

<イヤリング>
丸いイヤリングは、金糸で刺しゅうされた花柄のきもの地を使いました。左右の柄をあえて変えています。直径約3㎝。きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 丸イヤリング_1.jpgきもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 A9Rs3xr5_7xo75t_a48.jpg

四角いイヤリングは、片方は乳白色のビーズをぬい留め、もう片方は白と緑の端切れをパッチワークしています。約3.5㎝角。きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 四角イヤリング_1.jpg
きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 A9Rf78bg9_7xo75v_a48.jpg

<四角いブローチ>
ブローチを2 つ並べて胸元に。緑色の方には、ネックレスの素材だったパールをぬい留めました。壊れたアクセサリーをこうして生かすのもすてきです。上は約4 × 3㎝、下は約4㎝角。きもの地の端切れで簡単に作れる「布くるみのペンダント」 A9Rqs32n1_7xo75x_a48.jpg


取材・文/飯田充代 撮影/奥谷 仁

 

 

マミ山本(まみ・やまもと)さん

1971年、愛知県生まれ。生花、プリザーブドフラワー、アートフラワーデザイナーであり雑貨作家。「アネラ」主宰。ウエディング会場や個人宅の花のディスプレイも手がける。独特な甘い色合わせのブーケや髪飾りが人気。大のきもの愛好家でもある。

この記事は『毎日が発見』2019年7月号に掲載の情報です。

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