キルト作家のキャシー中島さんの息子で手芸家の洋輔さんが、今回作ってくれたのは、花モチーフのブローチ。刺しゅうやビーズ、スパンコールを飾って華やかに仕上げたブローチは、きものの帯留めとしても使える優れものです。
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ハイビスカス、カラー、そしてガーデニア...
3つの花のブローチ
洋輔さんのブローチは、よくハワイアンキルトにも使われる明るい南国の花がモチーフです。
「赤い花はおなじみハイビスカス。縦長の花はカラーは男性にも似合う花。もう一つの白花はガーデニア。甘い香りを放つクチナシ(和名)です」
ポイントは、ビーズやスパンコールを付けたり、ラメ糸で刺しゅうしたりして光沢を出すこと。
「胸元やえりに着けるのはもちろんですが、アクセサリーにもなりますよ。ペンダントヘッドにしてもいいし、小さいサイズで作ればイヤリングにも」
なるほど、自分だけのおしゃれが楽しめそうです。
「きものを着る人には、帯留めとしても使ってほしいな」
そう話して、母・キャシーさんのきものにも合わせて見せてくれました。和小物にもなる ってうれしいですね。
花のブローチを帯留めにいかが? こんな思いがけない使い方ができるのも手作りの楽しさです。
●作り方は2019年4月号P103、104で説明しています。便利な実物大図案付きです。
取材・文/飯田充代 撮影/斉藤 亢