贈り物をするとき、キルト作家のキャシー中島さんはいつも、それを使う人の暮らしを思い浮かべてみるそうです。かわいいだけではなくて、本当に役立つものを差し上げたい...。そんな思いから生まれたポーチを紹介します。(写真左がキャシー中島さん、右は息子さんで手芸家の洋輔さん)
三角ポーチ
「手のひらに収まってとても使いやすいポーチです。三角の形がヨットの帆みたいだから、バトー(舟)ポーチって呼んでもいいわね」
プレゼントするお相手は、例えば子育て真っ最中の方。キャシーさんは、初孫であるハルコちゃんのママである次女・雅奈恵(かなえ)さんに送りたくてこの形にしました。
「一息つきたいときのためにキャンディを入れたり、アクセサリーを入れてほしいなと思います。小銭入れにもなりますね」
モチーフは、ハワイアンキルトの伝統的な柄の一つ、エンゼルストランペット。南国ハワイでおおらかに咲く花です。
通常のアップリケ&キルティングで仕上げます。
花のモチーフが絵のようにくっきりと浮かび上がる、ステンドグラスアップリケ!
裏袋はカラフルに。まち付きだから、小物が意外と入ります。
■作り方は『毎日が発見』2018年4月号P101、104で紹介しています。
取材・文/飯田充代 撮影/斉藤 亢
次の記事「洋輔さんが作る、ハワイの海をアップリケした「2ウェイポーチ」」はこちら。
キャシー中島(きゃしー・なかじま)さん
ハワイ・マウイ島出身、横浜育ち。明るく親しみやすいハワイアンキルトを提案&指導し、全国に多くのファンをもつ。パッチワークキルトの本場、アメリカでの評価も高い。著書多数。近著は『キャシー中島&洋輔の みんなのハワイアンキルト』(1600円+税 KADOKAWA)