仕事で全国各地を飛び回っているキルト作家のキャシー中島さん。プライベートでも旅が大好きだそうです。出かけるときにいつも持っていくのは、手作りの布袋。サイズ違いで揃えておくと便利なんですって。
アップリケ&刺しゅうのタヒチアンキルトで花のマルチサック
「私は、いつもサイズ違いのこの袋に旅の道具を入れておくんですよ。大きい袋にはパジャマ、中くらいの袋には下着、小さい袋には歯ブラシセット。そんなふうに用意しておけば、旅に出るとき、慌てずにさっとそれをスーツケースに入れて出かけられますからね」
旅慣れたキャシーさんが、使い方を教えてくれました。「アップリケしたのは代表的な南国の花。スーツケースを開けたときにぱっと目に飛び込んできて、わくわくの旅気分が盛り上がるの。もちろん普段のお出かけ時にも使ってね」
花は、甘い香りがするプルメリア。
"清らか"という花言葉のティアレ(写真右)。ラブフラワーと呼ばれる情熱の花・アンスリウム。大中小ともに、同じ手順で作れます。
洋輔さんが教えてくれたのは、旅先でゆったりした時間を過ごすためのブランケット。広げても、丸めたままでも使える便利な1枚です。家の中でも役立ちそう。
四角い布をパッチワーク&キルティングブランケット
旅先では、芝生の上に敷いてお弁当を広げたり、ひざ掛けにして昼寝をしたり...。家で使うなら、壁掛けにするとすてき。床に敷けばマットにもなります」と洋輔さん。名前はブランケットですが、実はこれ、"マルチ"なシート。持ち運ぶときにはくるっと丸めてベルトを締めて、トランクの持ち手に引っ掛けて移動するそうです。
「作り方はシンプル。パッチワークもキルティングも直線ぬいだけでいいんです。例えば、ピースの数を減らして1ブロックだけ作れば、かわいいランチョンマットになりますよ」
使わないときはこんなふうに。部屋を彩る飾りになります。
作り方は2018年8月号P103、104で説明しています。
取材・文/飯田充代 撮影/斉藤 亢