贈り物をするとき、手芸家の洋輔さんはいつも、それを使う人の暮らしを思い浮かべてみるそうです。かわいいだけではなくて、本当に役立つものを差し上げたい...。そんな思いから生まれたポーチをご紹介します。
前の記事「キャシー中島さんが作る、3つおそろいでプレゼントしたい「三角ポーチ」」はこちら。
いつも欠かさず持ち歩きたいものってありますよね。洋輔さんにとってのそれは、ふと浮かんだ小物のデザインやアイデアを書き留めるための文房具や、どんどん増えていくカード類。その二つを一緒に収納できるのが、2ウエイポーチです。
「アップリケしたのは、ハワイの海。幼い頃にマウイ島の海でよく眺めたヨットやくじらです。くじらは自由気ままにジャンプしたり、潮を吹いたりしていたっけ...」
ポケットをたくさん付いているから、機能性も抜群です!
ここがペンケース。カードケースの土台布が仕切りになるので、文房具の種類ごとに分けて整理できます。
外のファスナーを開ければ、カードケース。ポケットは12個。ポケット口は、1枚の布をぱたぱたと折りたたむだけで作れます。
あえて尾だけをアップリケ。波間を泳ぐくじらの動きが、生き生きと伝わりますね。
■作り方は『毎日が発見』2018年4月号P101、104で紹介しています。
取材・文/飯田充代 撮影/斉藤 亢
洋輔(ようすけ)さん
幼い頃から母・キャシー中島さんが手作りをする姿を見て育ち、刺しゅうやキルト、編み物を自然に習得。2010年からパリに留学して刺しゅうと服飾を学び、帰国後、日本を拠点に手芸家として活躍している。近著は『キャシー中島&洋輔の みんなのハワイアンキルト』(1600円+税 KADOKAWA)