「無趣味。どうしたら楽しく生きられる?」という人へ。僧侶が解決策を伝授!

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『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』 (山平善清/KADOKAWA)第4回【全6回】

多くの人の悩みと向き合ってきた真言宗の僧侶・山平 善清さん。日々の中で感じたのは、真面目な人や優しい人ほど一人で頑張りすぎてしまう、ということです。山平和尚によると、そこに落とし穴があると言います。山平和尚がすすめるのは「あの世」の神様のお力をお借りして人生をどんどん開運させること。そのための方法を1冊にまとめたのが書籍『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』(KADOKAWA)です。今回はこの本の中から、具体的な悩み相談と回答内容を、説法の形で紹介します。

※本記事は山平 善清著の書籍『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』から一部抜粋・編集しました。

心の「意志」と脳(身体)の「意思」を使い分ける

●31歳・男性・たかひろさんのお悩み

「仕事で忙しい部署に異動になり、分刻みのスケジュールに日々追われています。たまに休みがあっても何もする気が起きず、なんとなくYouTube を見て終わり。趣味などでリフレッシュできればいいと思うのですが、趣味もなく、何をしたらいいかわかりません。どうしたら楽しく生きられるでしょうか」


社会生活を送っていると、周囲に合わせる中で「〜がしたい」「〜になりたい」などの自分の正直な気持ちに蓋をしてしまう場面はどうしてもありますよね。でも自分の気持ちを無視し続けていると、自分が何を好きで、どういうことがしたいのかわからなくなってしまいます。

何をしたいのかわからないというときは、忙しすぎて自分自身が見えなくなってしまっているのかもしれませんね。

忙しいという漢字を分解すると「心」を「亡くす」と書くといいましたが、日々、追われていると、忙しくなって心を失っていき、自分にとって大事なことや好きなことも忘れてしまうんです。

たかひろさんの場合、趣味がなくて「どうしたらいいか」と頭で考えるから辛いのだと思います。

脳に聞いても答えが出ないときは、もっと直感的に自分が「どうしたいか」を感じ取れるようになりましょう。

自分の好きや嫌いの感情は「身体(五感)」に聞いてみな、ということをお伝えしましたね。

今度はもう少し踏み込んで、自分の「心」に聞いてみな、ということをお伝えします。

直感的に自分が感じることは「意志」といい、脳で考えることは「意思」といいます。誰にも「意志」がありますね。しかし、大体の人はそれを「意思」で押さえつけてしまうから苦しくなるんです。

つまり心の自由さを身体で押し込めているのです。

いつまでもそれを続けていると、自分の意志がわからなくなるどころか、精神が不安定になってしまうこともあります。

脳がまだ発達していない2歳児や3歳児で精神が不安定になったり、死にたいと思っている子はいませんね。それは意志に従っているからです。

幼い子どもは泣きたいときに泣いて、遊びたいときに遊ぶでしょう。それが大人になるにつれ、みんな脳で考えすぎるようになるんですね。

意志がわからなくなっている人は、頭を使いすぎているということを自覚して、頭を休める時間を持ちましょう。

そして、心の好き嫌いを聞くために、もっと五感を刺激することが大切です。

身体の中でも五感は脳よりもずっと心に近い部分だからね。

例えば視覚を通して、きれいな景色や花を見る。聴覚を通して好きな音楽や、よい言霊、自然の音などを聴く。嗅覚を通して、アロマや森の香りなどよい香りを嗅ぐ。味覚を通して美味しいもの、自分の好きな食べ物を味わう。触覚を通して、お風呂に浸かってリラックスしてみる。ペットを撫でて癒されるなど。

五感で感じる時間を過ごすと、頭が自然と休まり、だんだんと自分の感覚を取り戻していくことができますよ。

 
※本記事は山平 善清著の書籍『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』から一部抜粋・編集しました。
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