「自分を本当に理解してくれる人がいない」と悩む女性に対し、僧侶が説法したこと

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『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』 (山平善清/KADOKAWA)第2回【全6回】

多くの人の悩みと向き合ってきた真言宗の僧侶・山平 善清さん。日々の中で感じたのは、真面目な人や優しい人ほど一人で頑張りすぎてしまう、ということです。山平和尚によると、そこに落とし穴があると言います。山平和尚がすすめるのは「あの世」の神様のお力をお借りして人生をどんどん開運させること。そのための方法を1冊にまとめたのが書籍『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』(KADOKAWA)です。今回はこの本の中から、具体的な悩み相談と回答内容を、説法の形で紹介します。

※本記事は山平 善清著の書籍『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』から一部抜粋・編集しました。

人を信じるためには「言う」ことから

●32歳・女性・みきさんのお悩み

「職場の同僚とランチでおしゃべりするのはそれなりに楽しいし、友達とも雑談はできるけれど、心の深いところまで話し合える人がいません。自分を本当に理解してくれる人がいないので、困ったことがあっても誰にも相談できず寂しいです」


周りに人がたくさんいても、孤独を感じている人は多いですよね。

今の世の中、人と人との縁が薄くなりやすい環境が整っていると思います。

物理的には1人じゃないとしても、心と心のつながりが持てないと、人はやっぱり満たされないものね。

昔は職場でも先輩が手厚く面倒を見てくれて、仕事終わりには後輩を飲みに連れていってくれたり、悩みを聞いたりするということが今よりも頻繁にありました。

もちろんそれを負担に感じていた人もいるでしょう。けれど、つながりができていたから、愛情を込めて叱られたときには有り難いアドバイスだと思って素直に受け入れやすかったのではないかと思います。

でも今はみんな忙しすぎて、先輩にも余裕がないから、後輩とも表面上、業務上の付き合いしかできない。信頼関係が薄くなったから、先輩に叱られたりしたらすぐ「パワハラだ!」ってことになっちゃうのではないでしょうか。

核家族化も原因だと思います。昔はおじいちゃんやおばあちゃんを含め、各世代が一緒に住んでいたので、家族みんなで助け合うことができました。

近所付き合いも盛んでしたから、子どもを預け合ったり、会えば「うちでお茶飲んでいったら」なんて誘い合ったりすることもありましたね。

困ったことがあれば誰かしらに助けてもらえたので、そもそも1人で悩んだり、頑張ったりしなくてもよかったんです。

今はものや情報があふれて、連絡も一瞬でできて便利になった一方で、やることが増えて余裕がなく、忙しくなってしまっていると思うんです。

「忙」という漢字を分解すると「心」を「亡な」くすと書きますね。

人が心を亡くし、人と人とが心を通わせる機会もなくなると、「心ない」発言も増えていきます。孤独とストレスを抱えて当然です。

では、心を通い合わせられる友達ができるためにはどうしたらよいか。

人を信じることに意識を向けてみましょう。

「信」という漢字を分解すると、「人」と「言」になります。つまり人に言う、もしくは言える人になるという意味があります。

思っていることを言わない、言えないというのは、人に対して本心を見せないということ。
そういう人は人を信じていないから、人からも信じてもらえなくなってしまうんです。

 
※本記事は山平 善清著の書籍『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』から一部抜粋・編集しました。
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