『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』 (山平善清/KADOKAWA)第3回【全6回】
多くの人の悩みと向き合ってきた真言宗の僧侶・山平 善清さん。日々の中で感じたのは、真面目な人や優しい人ほど一人で頑張りすぎてしまう、ということです。山平和尚によると、そこに落とし穴があると言います。山平和尚がすすめるのは「あの世」の神様のお力をお借りして人生をどんどん開運させること。そのための方法を1冊にまとめたのが書籍『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』(KADOKAWA)です。今回はこの本の中から、具体的な悩み相談と回答内容を、説法の形で紹介します。
※本記事は山平 善清著の書籍『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』から一部抜粋・編集しました。
マイナス感情は「気づいて!」のアラーム
●25歳・男性・としきさんのお悩み
「職場にどうしても意見が合わず、いつも言い合いになってしまう同僚がいます。『接客に心がこもっていない』『道具の扱い方が雑』などカチンとくることも言われて、毎日顔を合わせるのに気が重いです」
学生時代は嫌いな人のことはただ避けていれば済んだけれど、社会に出ると、仕事やご近所、親戚付き合いなど、多くの人と関わっていく必要があります。
中には「この人、苦手だな」と感じたり「顔を見るのも嫌」と思ってしまったりするような相手と出会うこともあるでしょう。
苦手な人、嫌いな人がいるときは、その相手のことを悪いと思ってしまいがちですね。
でも、実は、自分の問題なんです。
つまり、自分がその人をうまく理解していないだけのことなんですね。
例えば、相手に対して自分が言いたいことを言えなかったり、相手が言っていることの意味がわからなかったりして、相手をうまく理解していないと、コミュニケーションがスムーズに取れないわけです。
それを苦手とか嫌いとかいう言葉でくくって、感情で判断するから辛くなるんです。
まずは相手に対して感じる嫌悪や怒りなどのマイナス感情を、自分で認めてあげましょう。
そのための方法をお伝えします。ここでは、不動明王様にお頼りしてみましょう。悪い感情を焼き尽くしてくださるよう、手を差し伸べてくださいますよ。
1 .白い紙を用意し、相手の名前と、その人に対して抱いている感情を書き出そう。
2 .「不動明王様、私のマイナス感情を燃やし尽くしてください」とお頼みしよう。
3 .不動明王様を包む炎でその紙を燃やし尽くしてもらうイメージを持ちながら、紙をビリビリに破いてしまおう。
4 .怒りやモヤモヤから解放されスッキリした気分に満たされているのを感じたら、不動明王様に「ありがとう」と言い、笑顔を作ろう。紙はゴミ箱に捨ててね。
ちなみに、相手に対してマイナス感情が湧くこと自体は悪くない自然なこと。ですから、罪悪感は持たなくてOKです。
マイナス感情というのは、「あなたがそれを感じる出来事から、何か学ぶことがありますよ!」というあの世からのアラームなのですから。