「自分を本当に理解してくれる人がいない」と悩む女性に対し、僧侶が説法したこと

そうして信頼できそうな人が見つかったら、自分から腹を割って、話をしてみるといいと思います。

今の世の中、みんな本音を話さなくなって、自分の内面を晒すのは恥ずかしいと思っているかもしれませんが、そのままでは、心と心が通じ合えなくなるばかりです。まずは自分の話をして、相手のアドバイスを聞いてみたらいろいろなことがわかると思いますよ。

もちろん、伝えても、相手に気持ちを全然わかってもらえない可能性もあります。でもそうやって自分から腹を割って話をしてみないと、心と心を通じ合わせる方法なんて学べません。

わかってもらえるかどうかはわからない。けど、話してみないとわかってもらえないのですから。

関わる前から「あの人とは気が合わなさそう」などと相手を判断してしまって、深く関われないという人も多いですね。

仏教でいう四苦八苦の中には、「五蘊盛苦(ごうんじょうく)」というものがあります。これは、「人はそれぞれ違ったものの見方、感じ方、考え方をする。だから最初はわかり合えない苦しみがあって当たり前」ということをいっています。

花にたとえると、赤い花がある、青い花がある、ただそれだけなんだよね。

それを、「赤い花とは気が合わない」「青い花の気持ちがわからない」と感情的になるからストレスが生じるわけです。

「みんな違って当たり前」という前提でいれば、どんな人とでも関わろうと思えるのではないでしょうか。相手によって話をわかりやすく伝える方法も、笑ってくれるツボも違うから、失敗もするかもしれません。でもそれを繰り返しながらいろんな人と関わってみることで、コミュニケーションが学べます。

話が合う人はきっと見つかります。

そのうちどういうタイプの人はどう接すればいいかというポイントがわかるようになって、誰とも楽に付き合えるようになれますよ。

 
※本記事は山平 善清著の書籍『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』から一部抜粋・編集しました。
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