『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』 (山平善清/KADOKAWA)第6回【全6回】
多くの人の悩みと向き合ってきた真言宗の僧侶・山平 善清さん。日々の中で感じたのは、真面目な人や優しい人ほど一人で頑張りすぎてしまう、ということです。山平和尚によると、そこに落とし穴があると言います。山平和尚がすすめるのは「あの世」の神様のお力をお借りして人生をどんどん開運させること。そのための方法を1冊にまとめたのが書籍『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』(KADOKAWA)です。今回はこの本の中から、具体的な悩み相談と回答内容を、説法の形で紹介します。
※本記事は山平 善清著の書籍『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』から一部抜粋・編集しました。
掃除を極めて自分を見つめる
●42歳・女性・ゆみえさんのお悩み
「家の掃除がとてもおっくうで、今は家中ホコリだらけ。子どももアレルギー気味なので、なんとかしないといけないと思いつつ、どうしても重い腰が上がらずにいます」
お部屋の汚れや散らかりは、私たちによくない影響をもたらします。
「部屋は心を表す」ともいわれ、悩みがあるときは特に、部屋も汚れたり散らかったりしていることが多いものですよね。
汚い部屋ではリラックスできず、疲れも取れないので、余計に掃除が面倒になってしまうもの。部屋がいつまでもきれいにならなくて、心もどんどんどんよりするという、負のループにはまってしまうわけです。
そうしているうちに、部屋の汚さにもだんだんと慣れてきてしまうんですね。
ゆみえさんの場合は、悩みの原因を探って対処することも大事だけれど、同時に、小さいところから掃除を進めてみるとよいのではないでしょうか。
掃除には心を清める効果があります。
お釈迦様のお弟子さんに周利槃特(しゅりはんどく)という人がいるのですが、掃除を極めて悟りを開いたほど、掃除で心と向き合ったお人です。
彼はお釈迦様の弟子の中で一番頭が悪く、経典を覚えられないどころか自分の名前すら忘れてしまうほどでした。お釈迦様はそんな彼に対して「大好きな掃除をしながら、『塵を払い、垢を除かん』と唱えなさい」と言ったんです。
そして周利槃特はその通りに掃除をすることで、実際に心の汚れや曇りも落とし、悟りを得ることができました。
だから、あなたも簡単な掃除から始めてみてはどうでしょうか。
例えばスマホの画面を拭いたり、お財布の中身を整理してみたり、蛇口の曇りを拭いてみたりするだけでもすっきりするはずですよ。
できれば1日1回、どこか気になるところを掃除してみましょう。
小さなところでいいので、不動明王様がチェックしてくれていると意識しながら、念入りに行うことがポイントです。