僧侶が教える「部屋掃除の極意」。一度に全部はNG!特に力を入れるべき場所を解説

特に力を入れたいのは玄関とトイレです。

玄関とトイレは、外と中、清浄と不浄をつなぐ場所です。

玄関をきれいにすると、あの世からのいいエネルギーが入ってきやすくなります。

不要な靴が溜まっていたり、外からつけてきた土などが落ちていたり、靴についた足のにおいなどがこもっていたりすると、いい気は入ってきません。

不要な靴は捨てて、たたきの土やホコリはこまめに掃除し、お香や芳香剤などを使って、いい香りを漂わせておきましょう。

トイレは厄が溜まりやすい場所で、汚れやにおいを溜めてしまうと運気も下がります。便器の中だけでなくその周りや壁、床もきれいに拭き掃除をして、やはりいい香りにしておきましょう。

時間がないときは、とりあえず換気をして、部屋に新鮮な空気を取り入れるだけでもいいと思いますよ。

「継続は力なり」という言葉があるように、少しずつでも続けることで、部屋はどんどんきれいになっていきます。

片づけていくと、空間がスッキリし、気分もよくなりますね。

それだけでなく、片づけをして、不要なものを取り除き、使いやすい場所にしまうという一連の流れを行うことには「カタをつける」ことにもつながります。

コツコツ片づけを続けることで、段取り上手になれるということです。

段取りというのは、仕事をするうえでとても大切なことですね。

人付き合いにしても、段取りができれば楽しくスムーズにでき、お金の使い方も上手になります。

つまり片づけて段取り上手になれば、人生も豊かになるのです。

自分という言葉は「自」らを「分」けるとも読めます。

これは、自分のものや時間を分ける、という意味にもとれますね。

片づけたり、段取り上手になることで、自分をよく扱えるようになるということです。

逆に自分で段取りができないと、人に流されるようになります。

片づけは、忙しければ忙しいほど疎かになりがちですが、それだと心休まる場所がますますなくなっていってしまいます。

一気に片づけなければ! とプレッシャーに思うのではなく、目についたものをコツコツ捨てたり、整えたりするうちに、部屋はいつの間にかスッキリしていくものです。

部屋がきれいになっていくにつれて、だんだんと心の曇りも晴れていきますから、少しずつでもコツコツやってみてくださいね。

 
※本記事は山平 善清著の書籍『日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法 あの世のお力借りてみな』から一部抜粋・編集しました。
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