『超開運! 神さま歳時記 仕事もプライベートも1年365日が絶好調になる48の習慣』 (荒川祐二/KADOKAWA)第2回【全7回】
古事記の物語や日本の神々の歴史をコミカルに伝えるブログが人気の作家・荒川祐二さん。そのブログは、開設からわずか半年で1日最高5万アクセス、月間アクセス100万を突破しました。荒川さんの著書『超開運! 神さま歳時記 仕事もプライベートも1年365日が絶好調になる48の習慣』(KADOKAWA)は、四季を通じて神さまを味方にするための極意をまとめたもの。1週間に1つのテーマをチェックするだけで、1年を通して運気をアップさせる「しきたり」を学ぶことができます。今回はこの書籍の中から、この時期に知っておきたい招福のためのコツをご紹介します。
※本記事は荒川 祐二著の書籍「超開運! 神さま歳時記 仕事もプライベートも1年365日が絶好調になる48の習慣」から一部抜粋・編集しました。
なぜ日本の神さまは数が多いのか
日本では、古くから多種多様な神さまが信じられ、神社や祠、道端にトイレなど、ありとあらゆるものに、神さまが宿ると考えられてきています。
そんな神さまは、大きく3つに分けられます。
(1)神話に登場する神さま
『古事記』や『日本書紀』に登場するアマテラス、スサノオ、ツクヨミといった総勢327柱の神さまたちです。
(2)自然現象を神格化した神さま
古代の人々は自然災害など人間がコントロールできない出来事が起こると、これらを神々の怒りと考えました。そのため、自然を神として祀ることで怒りを鎮め、難を逃れようとしました。また、生活に関わる、ありとあらゆるものを神とし、これらに感謝の念を捧げることで、人々の生活の向上や家族の安泰を願いました。
(3)人を神格化した神さま
歴史的にも活躍した英雄や偉人などを神格化した神さまです。
「学問の神」で有名な菅原道真も古くは、死後に起きた天変地異が道真の怨霊の仕業と考えられ、その怨みを鎮めるために神として祀られるようになりました。
他にも、武田信玄、徳川家康などの戦国武将も死後、歴史に残した功績をたたえられ、神として祀られました。
このように、日本の神さまは、実に数が多い!
キリスト教やイスラム教などにおける一神教とは異なり、仏教や道教など外国由来の神々も、日本の神さまの仲間として崇拝するのも日本ならではですよね。
この、多くの日本人における神さまに対する柔軟な捉え方が、八百万の神を生み出しているということです。
仕事も生活スタイルも多様化している現代において、「こうでなければいけない」「こうするべき」と、かたくなに考えや言動に制限をかけるのではなく、日本人がもとから持っている神さまに対する柔軟なとらえ方のように、善きものを取り入れる力。それを発展・向上のために活用したり、養うときかもしれませんね。