時代が変わったからこそ楽しさを追求したい
――テレビや舞台はもちろん、音楽でも独自の活動を続けておられます。
それこそ新喜劇の若手公演に最初に立った20代の頃は、何も分かっていなかったですが、30代になると、仕事のやり方にも自分のアイデアを求めていただくようになって。
そういう流れもあって、40代は本当に楽しくやらせていただきました。
この間の、すごく怖いホラー映画の撮影でも、カットがかかるとキャスト・スタッフの皆さんで笑いが起こったりする。
"楽しい"って、大切だと思うんです。
僕が企画させていただく音楽のお仕事でも、やっぱり皆さんに「楽しいから来てくださいね」って声をおかけしたいですから。
とはいえ、毎日の生活は大変なことも多くなってきましたよね。
時代も変わって、サバイブしていかないといけないし、そうそう楽しいことなんて日々の中にあるわけじゃないと思うんですよ。
だからこそ、もし興味を持っていただけるのなら、ぜひ劇場にお越しいただきたいんです。
堤真一さんをぜひ生でご覧ください!
本当にかっこいいです!
生の俳優さんのハッとさせてくれる魅力って、すごいですよね。
高いチケットを買っていただいた分、楽しんでいただけるように皆で力を合わせてがんばりますので、劇場に来て、元気になっていただけたら、こんなにうれしいことはないです。
ここ何年かで、劇場のお客様に教わることの質が変わってきた気がするんです。
コロナのときに「楽しい舞台がいい」「喜劇がいい」って本当に思いましたから。
これからコメディアンとして、面白い喜劇に呼んでいただけるように目の前の一作を大切にしていきたい。
どういうご縁があるんだろうと楽しみにしています。
取材・文/多賀谷浩子 撮影/齋藤ジン ヘアメイク/Miho Yanagi(Tron Tokyo Inc.) スタイリスト/奥田ひろ子(ルプル)