最近周辺から、赤ちゃんが産まれました!という報告をもらうことが続いています。そこで頭を悩ますのが「出産祝い」。もちろん赤ちゃんが日常的に使う下着や服、お出かけの時にママが便利なグッズなど、本当にいろんな選択肢はありますが、できれば他の人のプレゼントとはかぶらず、喜んでもらえるようなものをプレゼントしたいものです。
そんな時に使えるのが「手作りぬいぐるみのおもちゃ」。おもちゃなんかもたくさんもらっているとは思いますが、それを祝福の気持ちを込めた手作りでプレゼントすることで、きっともらった相手もより一層喜んで大切にしてくれるはずです。とはいえ、ぬいぐるみを手作りなんて難しそう...。でも、実は家にあるような材料だけで簡単に可愛らしいものが作れてしまうのです。
そこで、今回は「毎日が発見」2017年12月号で紹介されている、キャシー中島さんによる「ぬいぐるみのおもちゃ」作りに挑戦してみたいと思います。
<今回使う材料はこちら>
今回は、ぞうの形で、中に鳴き笛を忍ばせたぬいぐるみのおもちゃを作ります。
準備する材料は、木綿地各種、山道テープ、リボン、綿ロープ、鳴き笛、25番刺しゅう糸(茶色、赤)、綿です。木綿地は家にあるはぎれで大丈夫で、いくつかはぎれを組み合わせて使っても可愛いくなります。ちなみに、今回使うはぎれは息子の幼稚園バッグを作る時に余った生地です。
<ぞうのぬいぐるみおもちゃ作りスタート!>
1. 型紙を合わせて生地を切る
型紙(「毎日が発見」2017年12月号P.104に掲載されています)を生地に合わせ、前・後ろ面各1枚ずつ切り取ります。ここで注意しなければいけないのが、あとで前・後ろ面の生地を縫い合わせるので、柄に注意しながら左右対称になるように生地を切りましょう。あと、別の柄の生地でぞうの耳部分の生地2枚も切り取っておきます。
2. 前面の生地に刺しゅうをする
生地を縫い合わせる前に、前面にぞうの目、口、頬を刺しゅう糸で縫います。普段はボタンつけくらいでしか針を持つことがないので、ほんのちょっと刺しゅうするだけでも指がプルプルしてきました...。
3. ぞうの耳を作り、前面に縫い付ける
1で切り取った別の柄の生地2枚を縫い合わせてぞうの耳を作り、これを2の前面生地に縫い付けます。今回はたまたま両方とも水玉模様の生地になりましたが、水玉の間隔や色が全然違うのでこれらを組み合わせるだけで可愛らしい感じになりました。このように、どうせ違ったデザインの生地を使うなら、全然違うタイプのデザインを組み合わせた方が、パッチワークっぽさが出るのでおすすめです。
4. しっぽを縫い付け、前面と後ろ面を縫い合わせる
前面に綿ロープで作ったぞうのしっぽを縫い付けます。そして、この前面と後ろ面の生地を中表になるように重ねて置き、線に沿って縫い合わせます。なお、縫い終わったら生地をひっくり返して柄がある表面が見えるようにするので、返し口として5cmほどあけて縫い合わせるようにしましょう。これを忘れると、生地をひっくり返すことができず、白いだけのぞうになってしまうのでご注意を!!
縫い合わせたものをひっくり返すとこんな感じになりました。無事柄も刺しゅうも見えて、ぞうらしくなってきました。完成まであとちょっとです。
5. 綿と鳴き笛を詰める
ぞうの形になった4に、綿と鳴き笛を詰めます。これらを詰めることで、赤ちゃんが楽しんで遊ぶことができます。ちなみに今回、このおもちゃを作るにあたり、初めて鳴き笛を目にしました。今まで音が鳴るおもちゃに触れたことはありましたが、これが入っていたんですね。
6. 返し口部分を縫い合わせ、山道テープ、リボンをつければ完成!
いよいよ最後の工程です。先ほどひっくり返す際にあけておいた返し口を縫い合わせたら、その縫った部分を隠すように山道テープを縫い付け、最後にリボンをつければ「ぞうのぬいぐるみおもちゃ」の完成です。実はここでも初めての出会いが。恥ずかしながら、山道テープという存在を今回初めて知りました。こんな便利なアイテムもあるんですね。まだまだ知らないことがたくさんあります。
<出来上がりはこんな感じ>
ぞうのぬいぐるみおもちゃが出来上がりました!本誌ではミシンで作っていましたが、我が家にはミシンがないので、ひと針、ひと針、おめでとうの気持ちを込めながら一生懸命縫ってみました。縫い目がいびつな部分もあったりしますが、それはそれで手作り感の味になっていたりして、自分としては初めて作った割には満足度が高い作品に。ぞうのお腹あたりを押すと、「ピーピー」とちゃんと音も鳴ります。
今回ちょうど男の子の赤ちゃんが産まれた知人がいたので、簡単にラッピングしてプレゼントしてみました。まだ赤ちゃんは3か月くらいなので、ぬいぐるみを持つくらいしかできませんでしたが、ママが音を鳴らすと、なんだなんだと目を丸くして驚いたあと、ぬいぐるみを握りしめて手足をバタバタして嬉しそうにしていました。そんな姿を見たこちらがすっかり癒されてしまいました。
<長く愛されるおもちゃに>
赤ちゃんのおもちゃと言っても、最近では本当にいろいろな種類があり、家族は良かれと思って新しいおもちゃを買って、赤ちゃんを喜ばせてあげます。でも、そのおもちゃに飽きてしまったら、もうおもちゃ箱の奥の方にしまわれて遊んでもらえない運命に...。一方で、今回のような「手作りぬいぐるみのおもちゃ」であれば、既成のおもちゃには感じにくい温かみを感じてもらえたり、例えおもちゃとしては遊ばなくなっても、ぬいぐるみとして飾ってもらえたりと、きっと長くそばに置いてもらえるアイテムに。新しい命の誕生に、「手作りのぬいぐるみおもちゃ」をプレゼントしてみませんか?
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写真・文=JUNKO