蒸し暑い日が続き、室内にいても夏を感じられるようになってきた今日このごろ。そんな季節にぴったりな服を手作りしてみませんか? 今回は、木綿の浴衣から作る「エプロンドレス」の作り方をご紹介。やさしい手ぬいを提案する高橋恵美子さんに教えていただきました。
部屋の中だけで着るのはもったいない。買い物などのお出かけ時にもきっと活躍します。
これからの季節にぴったりのおしゃれなエプロンドレスを作りませんか?
素材は肌触りがよく、気軽に洗濯ができる木綿の浴衣。
ぬい目をほどいて、四角い布に戻してから作ります。
ワンピース風に見えますが、下の写真のように、前側と後ろ側を別々に作り、肩だけをぬい合わせたシンプルな形。
作り方はとても簡単です。
制作前に描いたできあがりのイメージ画。
前側と後ろ側を肩でぬいつなぎます
【前側】
中央の縦長の布(エプロンドレス前本体)に左右の脇布を付けます。ひもは、ウエストに付けたひも通し布に通します。
【後ろ側】
脇布の幅を狭くしているだけで、形は前側とほぼ同じ。前側と後ろ側は脇をぬわず、肩だけをぬって仕上げます。
着るときは...
1.後ろ側のひもを前で結ぶ
えりぐりに頭を通したら、まず後ろ側のひもを前に回して結びましょう。
2.前側のひもを引いてギャザーを寄せる
前側のひもを引き、ウエストにギャザーを寄せながら、前側の布を自分のサイズに合わせて調整します。
3.前側のひもを後ろで結ぶ
最後に前側のひもを背中で結びます。ギャザーの寄せ方で全体のシルエットを変えられます。
着心地のよさは、木綿ならでは。
サマードレス感覚で日常のおしゃれを楽しんで
前側と後ろ側が分かれているので、布が脚にまとわりつかず、家事をするときも安心です。丈は好みで変えて作りましょう。
ウエストに寄せるギャザーがチャームポイント。お財布やスマートフォンがすっぽり入る大きなポケット付きです。
作ってみましょう
1枚の浴衣から、エプロンドレス、ミニエプロン、アームカバーを作れます。
下の裁ち方図は、分かりやすいように3点の色を変えて説明しています。
材料
木綿の浴衣...1枚
接着芯...40×105cm
アームカバー用ゴムテープ...
幅1cm×80cm
まず、浴衣をほどきましょう
浴衣をほどいて図のような四角い布に戻したら、それぞれを広げてアイロンをかけ、下図のように各パーツを裁ちます。
裁ち方
【エプロンドレス】
取材・作図/飯田充代 撮影/木下大造 スタイリング/岡部久仁子 イラスト/小池百合穂