1本のきものの帯でいくつもできる! 鉢や花器、掛け花の「カバー」と「テトラポーチ」の作り方

きものの帯をリフォームして生活小物を作ってみましょう。巻く・畳む・結ぶの3通りの作り方なのでとても簡単です。定期誌『毎日が発見』で人気の連載「マミ山本さんのきもの小物でリフォーム」より、「帯を素材にした暮らしの小物」をご紹介します。

帯から、簡単小物

マミ山本さんの連載は今回で最終回。

愛読してくださったみなさんに感謝を込めて、帯を素材にした楽しい暮らしの小物をご紹介します。

帯はしっかりと織られていて丈夫。

半幅帯でも3.5m前後あるので、1本から作品がいくつもでき、巻く・畳む・結ぶの3通りの作り方でとても簡単です。

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夏帯
布に目をあけて織られた通気性のいい絽や、透け感のある紗素材の、夏に締める軽やかな帯。幅は夏以外に締める帯と同様、約30cmほど。

半幅帯
幅15~17cmの細い帯。普段着のきものや浴衣などに合わせ、カジュアルな場面で使われます。

どれも巻くだけ!

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長方形に裁った半幅帯をくるっと巻けばできあがり。掛け花カバーは、中に花器代わりの軽いペットボトルを入れ、鉢カバーはビニールの鉢をセットしています。

鉢カバー写真左

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鉢の高さに合わせて帯地の上部を折り、横方向に巻きます。3つ並んだスナップボタンがアクセント。

掛け花カバー写真右

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帯地を縦に二つ折りにし、スナップボタンを留めます。掛けるときは上部にひもを通します。

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こちらも半幅帯を巻いただけ。中には花を挿した紙コップや普段使いのグラスをセットすればOK 。花瓶がなくても、手軽に花を楽しめておすすめです。

花器カバー

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カバー本体は長方形の帯地。裁ち端をかがってほつれを防ぎますが、一方の端は帯端そのままでも(鉢カバーも同様)。ベルトは色柄違いの帯地。ベルト送りでサイズを調整して固定します。

畳んでぬって...
テトラポーチ

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四角く裁った帯地をテトラ形に畳んだポーチです。ファスナーで開け閉めしますが、布地に厚みがあるので形崩れなし。お財布やスマートフォンなどを入れれば、買い物時に重宝します。小物入れにして、部屋にころんところがしておくだけでもかわいいですよ。

【次ページ:作り方】

 

マミ山本(まみ・やまもと)さん
1971年、愛知県生まれ。生花、プリザーブドフラワー、アートフラワーデザイナーであり雑貨作家。「アネラ」主宰。ウエディング会場の花のディスプレイも手がける。大のきもの愛好家。

この記事は『毎日が発見』2021年7月号に掲載の情報です。

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