20年以上に渡って東京の猫の写真を撮り続け、いまでは延べ4万匹撮影したという写真家kiyochanさん。写真集『ねこ散歩』でも知られる彼に、"街猫"を撮り続ける楽しさや、撮り方のコツを聞いてみました。
※記事中で紹介しているイベントは終了しています。
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©ねこ休み展 in 仙台 / kiyochan
猫写真への反響が活動のきっかけ
主な被写体を東京で暮らす猫に絞り、ブログ、ツイッター、インスタグラムなどで写真を発表しているkiyochanさん。
東京の街で暮らす猫だからこそ見せる仕草や表情、絶妙な人間との距離感が猫好きの心をくすぐります。
フリーランスの写真家でありながら、撮影するのはほとんどが猫。
ユニークな活動について、どういった経緯で始めたのかを聞いてみました。
「約20年前、勤務先だった会社の仕事でホームページ制作をすることになりました。まずは練習にと個人ホームページを作り、街で撮ったいろいろなスナップ写真を載せたところ、猫写真に対してコメントが多く付いたのです。それが嬉しくて、2004年に猫写真専門ブログを立ち上げました」とkiyochanさん。
さまざまなツールで猫写真を載せ、日に何度も更新するkiyochanさん。
週3~4日、撮影に出かけ、自分が生まれ育った東京で暮らす猫を撮ります。
撮影は1回3時間。
日が昇り始めた時間から撮り始めることが多く、事前にどの区で撮るかを決めてから向かうそう。
「基本的に出会った猫はすべて撮ります。初めは遠くから猫を小さく写るように撮り、可能なら最後は近付いてアップで撮ることが多いです。私は猫との出会いから見てもらいたいため、ブログは1記事に写真を数枚載せたストーリー仕立てにしています。ほとんどが一期一会となる猫との出会いですから、背景との位置関係は臨機応変に対応しています」。
©ねこ休み展 in 仙台 / kiyochan