【鬼滅の刃】今だからこそ響くいい言葉。炭治郎「十年後二十年後の自分のためにも・・・」

累計発行部数8000万部を突破した大ヒットマンガ『鬼滅の刃』。主人公・竈門炭治郎が強さと優しさで困難を乗り越えていく姿に多くの読者が感動し、その人気は社会現象にもなりました。今回は、鬼滅の刃のキャラクターたちの名言をまとめた『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』(藤寺郁光/あさ出版)から、炭治郎が発した「心の強さを手に入れられる言葉」を厳選してお届けします。

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「君には未来がある 十年後二十年後の自分のためにも今頑張らないと 今できないこともいつかできるようになるから」

(竈門炭治郎/第103話「縁壱零式」)

代々受け継いできた戦闘用絡繰人形を動かす鍵を、時透無一郎に奪われた刀匠見習いの小鉄少年。

時透無一郎はあっという間に絡繰人形を攻略し、人形の腕を一本斬り落として、動けない状態にして去ってしまいます。

自分には刀鍛冶の才能も絡繰人形を修理する才能もないと感じた小鉄少年は、自分の代で絡繰人形が途絶えてしまいかねない現実を目の当たりにして絶望します。

木の上に登って現実逃避する小鉄少年に対して、人生の先輩である炭治郎が優しく語りかけます。


◎竈門炭治郎(かまどたんじろう):『鬼滅の刃』主人公。妹を人間に戻すために、鬼殺隊の隊士として鬼と戦う。

◎竈門禰豆子(かまどねずこ):炭治郎の妹。鬼舞辻無惨により鬼にさせられてしまったが、食欲を睡眠で補っているため人は喰わない。

◎時透無一郎(ときとうむいちろう):「霞の呼吸」の使い手、霞柱。刀を握ってわずか2ヶ月で柱となった秀才。


なかなか挑戦できない君への言葉

あなたはどれくらい先の人生まで視野に入れていますか。

そしてそのために、いまどんなことに取り組んでいますか。

「いつかやってみたい......」「いつか成し遂げたい......」。

そう思っていることはありますか。

妹の禰豆子を人間に戻すために、炭治郎は鬼を次々と退治して、ものすごいスピードで成長します。

それは、1分1秒でも早く妹を人間に戻したい気持ちと、つねに命の危険に曝されている緊張感とが原動力となっているからです。

自分自身に対して、「今できないことも いつかできるようになるから」と言い聞かせ、失敗を恐れず前へ前へと進んでいるのでしょう。

戦っては斬られ、斬られては休み、回復したら戦いへ戻り、また斬られる炭治郎のように、私たちも何かを成し遂げるにはひたすら立ち上がり挑戦し続けるしかありません。

何かに挑戦することは、いまの自分よりも確実に一歩前に進むこと。

前進したら押し戻され、その度に「いつか......、いつか......」という気持ちで未来に向かって進む。

立ち上がり続けた数だけ、前に進むのです。

あなたが目指すものは、10年後、20年後ではなく、もっと短い期間で成し遂げなければいけないことかもしれません。

私たちは否応なく誰もが歳をとり、いまこの瞬間も未来へとどんどん進んでいます。

時間は待ってくれません。

到達点により速く着くためには、進む速度を上げるしかありませんから、速く速くと焦る気持ちもあるでしょう。

しかし、何事も一朝一夕にはいきません。

焦れば焦るほど未来に目が行きすぎて、いまをないがしろにしてしまいます。

だから、速度を上げるのではなく、確実に着実に進む。

成し遂げたいこと、挑戦したいことを決めたら、いまを1つひとつ積み重ねていくことが大切です。

未来はいまの積み重ねでしかありません。

未来の自分のために、目の前のことにていねいに向き合う努力をしましょう。


【『鬼滅の刃』あらすじ】
舞台は大正時代の人喰い鬼の棲む世界。炭売りの竈門炭治郎(かまどたんじろう)は家族を鬼の鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)に惨殺され、唯一生きのこった妹・竈門禰豆子(かまどねずこ)も鬼と化させられてしまう。そこに、鬼殺隊の剣士・冨岡義勇(とみおかぎゆう)が現れ、禰豆子を殺そうとするが、炭治郎は「妹を殺さないでください」と懇願することしかできない。そんな炭治郎に戦う決意をさせたのは、義勇の「生殺与奪(せいさつよだつ)の権を他人に握らせるな!! 惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!」という言葉だった。 炭治郎は妹を人間に戻す方法を見つけるため、鬼殺隊として鬼と戦いながら、禰豆子とともに最大の敵である鬼舞辻無惨を倒す道を進む――。


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藤寺郁光(ふじでら・くにみつ)
carta代表。漫画、アニメ、アイドルの分野と、ビジネスとのかかわりについてWeb媒体を中心に執筆。同時に、企業向けの漫画の編集、コンテンツ関連のコンサルティング、プランニングも行っている。

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『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』

(藤寺郁光/あさ出版)

大ヒットマンガ『鬼滅の刃』は、なぜこれほどまでに多くの人の心を揺さぶるのか。それは、誰しも抱えている弱さに寄り添い、「強くなりたい」という欲求に応えてくれるからです。主人公やその仲間たちから生まれた言葉の数々。自分、そして子どもや孫にも伝えたくなる「折れない心がつくれる名言集」です。

※この記事は『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』(藤寺郁光/あさ出版)からの抜粋です。
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