累計発行部数8000万部を突破した大ヒットマンガ『鬼滅の刃』。主人公・竈門炭治郎が強さと優しさで困難を乗り越えていく姿に多くの読者が感動し、その人気は社会現象にもなりました。今回は、鬼滅の刃のキャラクターたちの名言をまとめた『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』(藤寺郁光/あさ出版)から、炭治郎が発した「心の強さを手に入れられる言葉」を厳選してお届けします。
「ごめん 俺は 戦いにいかなきゃならないから」
(竈門炭治郎/第58話「おはよう」)
無限列車で鬼の下弦の壱・魘夢(えんむ)によって眠らされた炭治郎。
夢から覚め、魘夢を倒すために立ち上がったとき、そこには魘夢の力によって「幸せな夢」を見るように操られていた乗客たちがいました。
彼らは炭治郎や煉獄たちの夢の無意識の領域に入り込み「精神の核」を壊そうと画策していましたが、炭治郎が目覚めたので襲いかかってきます。
魘夢を倒しに行かなければならない炭治郎は、止むを得ず乗客を気絶させるために手を下します。
そのとき、決意を込めて言った言葉です。
◎竈門炭治郎(かまどたんじろう):『鬼滅の刃』主人公。妹を人間に戻すために、鬼殺隊の隊士として鬼と戦う。
◎煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう):「炎の呼吸」の使い手、炎柱。代々、炎柱を輩出している煉獄家の出身。
つい他人を優先させてしまう君への言葉
あなたは自分の将来のために優先順位をつけて行動したり、他人の感情に惑わされずに行動したりできますか。
思いやりがあって、優柔不断で、情にもろい優しい日本人は、自分を優先する行動が苦手な人が多いですよね。
人と人とが交わらなければ生きていけない社会においては、すべてを機械的に、自分の都合優先で進めるのは、むずかしいでしょう。
どれくらい自分を優先するかは、活動・生活する地域、所属するコミュニティにおいて大きく異なります。
世界では自分を優先できないことはマイナスの評価をされがちですが、日本ではあまりに自分を優先しすぎると、のけ者にされたり、差別されたりしてしまうことがあります。
ですが、成長するためには、どんなことも自分の未来のために優先順位を決め、誰かの意見や感情に惑わされずに取り組む必要があります。
なぜなら、どんどん自分を犠牲にすると、あなたが本来持っているはずの多くの可能性を失うことになるからです。
他人のために自分が我慢する姿勢は、日本人的でとってもすばらしい美学の1つです。
自分優先でワガママにふるまう人が増えているなかで、誰もが真似できることではありません。
でも、自分の未来を後回しにしていると、自分の成長が遅れ、いざというときに本当に助けなくてはいけない人を助けることができなくなってしまうのです。
あなたは、他人の視線を気にせずに行動した後悔と、他人の視線を気にして行動しなかった後悔と、どちらを選びますか。
何かをするときは、自分の感情を大事にすること。
そして、いまだけではなく未来も見すえて、最適な選択肢を選びましょう。
あなたが本当にやりたいことはなんでしょうか。
それは誰かから言われたことではなく、本心にもとづくものでしょうか。
ぜひ、しっかり向き合ってみてください。
【『鬼滅の刃』あらすじ】
舞台は大正時代の人喰い鬼の棲む世界。炭売りの竈門炭治郎(かまどたんじろう)は家族を鬼の鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)に惨殺され、唯一生きのこった妹・竈門禰豆子(かまどねずこ)も鬼と化させられてしまう。そこに、鬼殺隊の剣士・冨岡義勇(とみおかぎゆう)が現れ、禰豆子を殺そうとするが、炭治郎は「妹を殺さないでください」と懇願することしかできない。そんな炭治郎に戦う決意をさせたのは、義勇の「生殺与奪(せいさつよだつ)の権を他人に握らせるな!! 惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!」という言葉だった。 炭治郎は妹を人間に戻す方法を見つけるため、鬼殺隊として鬼と戦いながら、禰豆子とともに最大の敵である鬼舞辻無惨を倒す道を進む――。
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