【鬼滅の刃の名言集】「一番弱い人が一番・・・」炭治郎が玄弥に伝えた弱者の可能性

累計発行部数8000万部を突破した大ヒットマンガ『鬼滅の刃』。主人公・竈門炭治郎が強さと優しさで困難を乗り越えていく姿に多くの読者が感動し、その人気は社会現象にもなりました。今回は、鬼滅の刃のキャラクターたちの名言をまとめた『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』(藤寺郁光/あさ出版)から、炭治郎が発した「心の強さを手に入れられる言葉」を厳選してお届けします。

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「一番弱い人が一番可能性を持ってるんだよ」

(竈門炭治郎/第172話「弱者の可能性」)

鬼の上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)との戦いで胴体を切断されるほどの怪我を負った不死川玄弥。

なんとかして最後まで戦いたい、仲間を助けたいと思えば思うほど、体がこわばってうまく動きません。

そして、仲間の強さを目の当たりにして、自分の弱さを歯がゆく思っていたとき、炭治郎といっしょにすごしたときに言われた言葉が頭をよぎります。

これは、強者の隙を知り、弱者の可能性を見出した炭治郎の言葉です。


◎竈門炭治郎(かまどたんじろう):『鬼滅の刃』主人公。妹を人間に戻すために、鬼殺隊の隊士として鬼と戦う。

◎不死川玄弥(しなずがわげんや):炭治郎の同期の鬼殺隊の隊士。不死川実弥の弟。


自分に取り柄がないと悩んでいる君への言葉

どんな勝負や競争でも、「強い者」と「弱い者」の2つの立場が生まれます。

強い立場になると、周りから注目をあびるので、華やかでいいことばかりに見えるでしょう。

しかし、強い立場になってしまうと、その立場を守らなければならなくなります。

次々と現れる強敵と戦わなければなりませんし、周りからのプレッシャーもあるので、実際は過酷なものです。

一方、弱い立場は、どうしてもネガティブにとらえられがちですが、決してマイナスなことばかりではありません。

なぜなら、弱い立場はこれから大きく伸びる可能性があるからです。

弱い者の周りには強敵や挑戦者が少ないので、上を目指せばすぐ抜くことができる人が何人もいますし、記録を更新する機会は何回もあります。

「弱い」とは強くなれる伸びしろがあることの裏返しでもありますよね。

炭治郎が「敵がこちらを警戒できる絶対数は決まってるんだよ だからあとはそれを敵がどうわりふっているかなんだ」と言ったように、強い者ほど目の前の強い相手を警戒していて、弱い者に意識を向けられなくなっている可能性が高いです。

だから、弱い者が予想外の動きをすれば、勝てるチャンスはあるのです。

玄弥は炭治郎の言葉を思い出したあと、敵の黒死牟の一部を吸収し、黒死牟の力を手に入れます。

そして、隙を狙って、武器の銃で黒死牟に向かって大きな一撃を与えることができました。

力の強い人、自分をいじめてくるような強引な相手に接すると、どうしても自分が弱くて何もできないように感じるかもしれません。

でも、どんな強い相手にも必ず弱点はあります。

その弱点を見つけることができれば、一気に風向きを変えることができるのです。

だから、どんなときも最後まで自分の可能性を信じて、あきらめないでください。

弱さが強さになるとき、勝利への活路が開きます。

目の前にいる強敵は、あなたを強くしてくれる絶好の相手なのですから。


【『鬼滅の刃』あらすじ】
舞台は大正時代の人喰い鬼の棲む世界。炭売りの竈門炭治郎(かまどたんじろう)は家族を鬼の鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)に惨殺され、唯一生きのこった妹・竈門禰豆子(かまどねずこ)も鬼と化させられてしまう。そこに、鬼殺隊の剣士・冨岡義勇(とみおかぎゆう)が現れ、禰豆子を殺そうとするが、炭治郎は「妹を殺さないでください」と懇願することしかできない。そんな炭治郎に戦う決意をさせたのは、義勇の「生殺与奪(せいさつよだつ)の権を他人に握らせるな!! 惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!」という言葉だった。炭治郎は妹を人間に戻す方法を見つけるため、鬼殺隊として鬼と戦いながら、禰豆子とともに最大の敵である鬼舞辻無惨を倒す道を進む――。


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藤寺郁光(ふじでら・くにみつ)
carta代表。漫画、アニメ、アイドルの分野と、ビジネスとのかかわりについてWeb媒体を中心に執筆。同時に、企業向けの漫画の編集、コンテンツ関連のコンサルティング、プランニングも行っている。

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『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』

(藤寺郁光/あさ出版)

大ヒットマンガ『鬼滅の刃』は、なぜこれほどまでに多くの人の心を揺さぶるのか。それは、誰しも抱えている弱さに寄り添い、「強くなりたい」という欲求に応えてくれるからです。主人公やその仲間たちから生まれた言葉の数々。自分、そして子どもや孫にも伝えたくなる「折れない心がつくれる名言集」です。

※この記事は『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』(藤寺郁光/あさ出版)からの抜粋です。
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