「きっと俺は地獄を見るだろう・・・」困難にぶつかったあなたに贈る「鬼滅の刃・竈門炭治郎」再起の名言

累計発行部数8000万部を突破した大ヒットマンガ『鬼滅の刃』。主人公・竈門炭治郎が強さと優しさで困難を乗り越えていく姿に多くの読者が感動し、その人気は社会現象にもなりました。今回は、鬼滅の刃のキャラクターたちの名言をまとめた『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』(藤寺郁光/あさ出版)から、炭治郎が発した「心の強さを手に入れられる言葉」を厳選してお届けします。

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「きっと俺は地獄を見るだろう(中略)それでも俺は 今自分にできることを精一杯やる 心を燃やせ 負けるな 折れるな」

(竈門炭治郎/第191話「どちらが鬼か」)

鬼舞辻無惨に大きな負傷を負わされたあと、手当てを受けるも意識が戻らない炭治郎。

無惨を倒すには、少なくとも7つの心臓と5つの脳を、日が昇るまでに斬って倒さなければなりません。

ところが、無惨を倒すことのできる、竈門家で代々継承されている舞「ヒノカミ神楽(かぐら)」の13個目の型のやり方についてすら、確信が持てない状況です。

継国縁壱(つぎくによりいち―鬼殺隊の核となった始まりの呼吸の使い手)や父のような才覚もなく、夜明けまで命がもつかどうかさえわからない炭治郎は、自分にやってのけられるか不安に駆られます。

これは自身を見失いそうになるなかで、無惨を倒すことを決意したときの心の声です。


◎竈門炭治郎(かまどたんじろう):『鬼滅の刃』主人公。妹を人間に戻すために、鬼殺隊の隊士として鬼と戦う。

◎鬼舞辻無惨(きぶつじむざん):炭治郎の家族を殺し、禰豆子を鬼にした鬼。自身の血を与えることで、人間を鬼に変えることができる。


困難に出会った君への言葉

この言葉の場面では、炭治郎は地獄を見ることを想定したうえで鬼に向かっていきました。

これは自分の強い使命感に駆り立てられた行動です。

「今自分にできることを精一杯やる」ことが最終目標につながると確信しているからこそ、地獄を見たとしても、戦わなければならない......。

そう強く思ったのでしょう。

あなたは自分の周りで何か問題がおこったとき、どう行動していますか。

何か役に立てることがないかと考えて積極的に助けに向かいますか。

それとも、危険そうなものには触れないでおこうと距離を置きますか。

もちろん、さまざまな状況がありますから、手助けしたい気持ちが強くても、かえって足手まといになってしまうからと静観してしまったこともあるでしょう。

「火中の栗を拾う」という諺(ことわざ)のように、自分の利益を超えて他人のために危険を冒す人がいます。

仕事においても、自らの危険を顧みず働いている人もたくさんいます。

たとえば、遭難救助にあたる人や、科学工場などで危険な任務にあたる人、大型建築物の高所などで作業にあたる人などです。

では、彼らは目の前の困難や問題に対して、なぜ果敢に挑戦できるのでしょうか。

それは、「いまできること」に意識を向け全力で取り組むことで、恐怖心を抑えているからです。

危険ととなり合わせで怖くない人はほとんどいません。

つねにどこかに恐怖心は持っていると思います。

ですが、地獄のような状況に飛び込んでいける人は、いまやるべきことに集中して、「負けるな、折れるな」と心を燃やすことで、わきあがる恐れを乗り越えているのです。

きっとあなたも同じような気持ちで、自分の人生と真剣に向き合っていると思います。

「いま自分にできることを精一杯やる」。

その強い気持ちをつねに忘れないでいてください。

時には、あなたの行動に対する心無い言葉、陰口を耳にするかもしれません。

しかし、あなたが正しいと確信をしているならば、その行動を貫いてください。

それが、あなたの未来を切り開く突破口になるはずです。


【『鬼滅の刃』あらすじ】
舞台は大正時代の人喰い鬼の棲む世界。炭売りの竈門炭治郎(かまどたんじろう)は家族を鬼の鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)に惨殺され、唯一生きのこった妹・竈門禰豆子(かまどねずこ)も鬼と化させられてしまう。そこに、鬼殺隊の剣士・冨岡義勇(とみおかぎゆう)が現れ、禰豆子を殺そうとするが、炭治郎は「妹を殺さないでください」と懇願することしかできない。そんな炭治郎に戦う決意をさせたのは、義勇の「生殺与奪(せいさつよだつ)の権を他人に握らせるな!! 惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!」という言葉だった。 炭治郎は妹を人間に戻す方法を見つけるため、鬼殺隊として鬼と戦いながら、禰豆子とともに最大の敵である鬼舞辻無惨を倒す道を進む――。


【最初から読む】カナヲに炭治郎が送った直球の名言

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「きっと俺は地獄を見るだろう・・・」困難にぶつかったあなたに贈る「鬼滅の刃・竈門炭治郎」再起の名言 136-H1-kimetsu.jpg「自分を信じる」「強くなる」など5つのテーマで厳選された50超の名言があなたの心を突き動かしてくれます

 

藤寺郁光(ふじでら・くにみつ)
carta代表。漫画、アニメ、アイドルの分野と、ビジネスとのかかわりについてWeb媒体を中心に執筆。同時に、企業向けの漫画の編集、コンテンツ関連のコンサルティング、プランニングも行っている。

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『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』

(藤寺郁光/あさ出版)

大ヒットマンガ『鬼滅の刃』は、なぜこれほどまでに多くの人の心を揺さぶるのか。それは、誰しも抱えている弱さに寄り添い、「強くなりたい」という欲求に応えてくれるからです。主人公やその仲間たちから生まれた言葉の数々。自分、そして子どもや孫にも伝えたくなる「折れない心がつくれる名言集」です。

※この記事は『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』(藤寺郁光/あさ出版)からの抜粋です。
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