必死で探しても、結局なかなか見つからないのが「自分好みの似合う服」。それなら、いっそ「自分だけの服」を作ってみませんか?年間100着以上を手作りする津田蘭子さんの著書『家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。』(ワニブックス)から、簡単で楽しくできる「初めての洋服作り」をご紹介します。
最初にこれを作って自信をつけよう!
肩の丸みをカバーしつつ、エレガントな雰囲気のあるフレンチスリーブは、布地によってインナーにも主役にもなれば、重ね着にも使えます。
ただし、難所は襟ぐりの処理。
いろんな処理方法がありますが、今回はバイアステープを使います。
バイアステープとは、布端の処理に使う、布を斜めに裁断して作った紐のこと。
バイアステープを制するものは手作り服を制する!
......かどうかはわかりませんが、私はバイアステープの使い方をマスターしてから急激に服作りが加速しました。
曲線部分の処理には欠かせないテクニック。
ぜひマスターしてください!
【ポイント】
・縫い代のつけ方に注意。
・襟ぐりは、頭が通るかの確認を忘れずに。
・脇部分は返し縫いを2~3回往復すること。
【必要な布の長さ】
110cm幅で150cmが目安(上の写真は、バストサイズ85cm、着丈61cmで作っています)
自分サイズのフレンチスリーブトップスを作ってみる!(裁断~仕上げ編)
作り方1~3の記事はこちら:夏にぴったり「フレンチトップノースリーブ」の作り方・型紙編
4.生地を裁断する
縫い代込みの型紙をマチ針で生地に留め、裁断していく。
首回りの処理はバイアステープを使う。
事前に、型紙の襟ぐりの周囲を測っておく(柔らかい定規が便利)。
襟ぐり周囲+10cmのバイアステープを作る。
【切り出すパーツの数】
・前身頃× 1
・後ろ身頃× 1
・バイアステープ× 1
バイアステープの作り方
生地を三角に折る。
生地を開くと、斜めに折り目がついているので、その線をもとに平行に線を引けばバイアステープの出来上がり。
5.縫いましょう
①前身頃と後ろ身頃の脇をほつれ止めしておく。
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②中表に合わせて、肩を1cm 幅で縫い合わせる。この時、頭を通してみて入らなければ、襟ぐりを広げる。
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③肩をほつれ止めする。
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④縫い代を後ろ身頃側に倒してアイロンをかけておく。
6.襟ぐりをバイアステープで処理する
①後ろ身頃の真ん中あたりから2cmほど出してバイアステープをマチ針で留めていく。この時も、生地は中表。
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②襟ぐりの周囲をぐるりと留めたら後ろ身頃の真ん中あたりでバイアステープを縫い合わせる。この時、バイアステープがダブつかないよう注意。
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③余ったバイアステープを1cmに切り、縫い代を割ってアイロンをかける。
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④襟ぐりを1cm幅で縫う
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⑤縫い目を切らないように注意しながら、縫い代に2cm間隔の切り込みを入れていく。カーブがきつい部分は1cmくらいの間隔に。縫い目に対して直角に切り込みを入れる。
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⑥バイアステープを裏側に折り返し、端を1cm内側に折り込んでアイロンをかける。
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⑦マチ針で固定する。
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⑧端から2mmくらいのところを縫う
7.仕上げ
①上から20cmのところから裾まで、1.5cm幅で縫い合わせる。脇のところは2~3回返し縫いをして補強しておく。
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②アイロンで開いて、
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③袖口の開きの1cm下までぐるりと縫う。
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④裾を1cm折り込み、三つ折りにしてアイロン。折り目から2mmのあたりを縫う。
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普段の暮らしに着回しできる4着の作り方を中心に、全6章で、生地選びからファッションコーデまでを網羅