キャシー中島さんが教えるハワイアンキルト「ハイビスカスのバッグ」の作り方

南国・ハワイに咲く花や動物を布に写すハワイアンキルト。今回は、気持ちが明るくなるとっておきの「ハイビスカスのバッグ」の作り方をハワイ・マウイ島出身のキャシー中島さんがお届けします。キャシー中島さんが教えるハワイアンキルト「ハイビスカスのバッグ」の作り方 2205_P054_01.jpg

手作りのハワイアンキルトに囲まれ笑顔のキャシーさん。モチーフはクッションがジンジャー(右)とアンスリウム(左)、壁掛けはティアレ、ソファカバーはハワイのバラ・ロケラニ。

キルトを始めて今年で50周年を迎えたキャシーさん。

キルトとともに人生を歩み、助けられてきた...とその思いをあらためて話してくれました。

「私にとって、ひとり手を動かす時間は何より大切。悲しいことも苦しいこともふと忘れて、夢中になれるの」

その時間を蕾に例えた言葉は心からの実感です。

「暗いニュースの多いいまの時代にこそ、みなさんにそれを知ってほしいです」

ハワイアンキルトのアップリケのモチーフに、物語があることも教えてくれました。

「例えばハイビスカスはハワイ州の州花。すぐに思い浮かぶのは赤い花だけれど、その色はね、遊んでばかりいた花の世話係の妖精から生まれたの」

おしべを花の真ん中にぬい付けるよう命じられたその妖精が、誤って針を自分の指に刺し、滴った血がそのまま花の色になったのだそうです。

ストーリーのある手作り...。

ますます心豊かになりますね。

「針を持つ時間は蕾で、できたバッグは花。誰かに差し上げたらそれが大輪になるわ」

キャシー中島さんが教えるハワイアンキルト「ハイビスカスのバッグ」の作り方 2205_P055_01.jpg

「初めての人でもきっと作れます」

キャシー中島さんが教えるハワイアンキルト「ハイビスカスのバッグ」の作り方 2205_P056_01.jpg

ハイビスカスの大輪を隣り合わせた印象的なデザイン。

色柄次第で雰囲気が変わりますから、好きな布で作りましょう。

「作品ができたときに味わえる達成感は格別です。ぜひトライしてみてくださいね」

キャシー中島さんが教えるハワイアンキルト「ハイビスカスのバッグ」の作り方 2205_P056_02_W500.jpg

横から見たところ。上部のファスナーで開け閉めします。

キャシー中島さんが教えるハワイアンキルト「ハイビスカスのバッグ」の作り方 2205_P056_03_W500.jpgバッグの中には裏袋を。明るい色の布で作れば、ファスナーを開けたときにもわくわく気分。

キャシー中島さんが教えるハワイアンキルト「ハイビスカスのバッグ」の作り方 2205_P056_04.jpg

後ろ面にも大輪を2つ配置。脇のDカンにひもを通せばショルダーバッグになります。

 

キャシー中島さん(きゃしー・なかじま)さん

ハワイ・マウイ島出身。ハワイアンキルト、アメリカンパッチワーク作家として多くの作品を発表するほか、全国に赴き直接指導も。去年立ち上げた「日本キルト協会」の代表理事も務める。『キャシー中島&洋輔の素敵なハワイアンキルト』(KADOKAWA刊)ほか著書多数。

shoei.jpg

『キャシー中島&洋輔の素敵なハワイアンキルト』

(1,600円+税 KADOKAWA)

ハワイで"幸せを運んでくる"といわれるピンク色の小物や、海の仲間たちをモチーフにした青い小物、毎日使えるポーチやバッグ、そして手軽にできるタヒチアンキルトまで全47点を紹介。初めてキルトをする人に向けた基礎レッスンも充実。巻末付録として実物大型紙(4面)が付いています。お気に入りを見つけて作ってみてください。

この記事は『毎日が発見』2022年5月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「趣味」のキーワード

PAGE TOP