【本作を第1回から読む】クレオパトラは複数人いた!? 意外と知らない「エジプト」のトリビア【1分でサクッと読める雑学】
『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』 (近藤仁美/永岡書店)第7回【全10回】
テレビ番組でも活躍中のクイズ作家・近藤仁美さんが集めた珠玉の雑学をご紹介。「ピラミッドの頂上にはカフェがあった!?」「ゆで卵は頑張れば生卵に戻せる!」など、知ればきっと誰かに教えたくなること間違いなし!『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』に収録の雑学を厳選。ちょっとした話題作りに役立ててみてはいかがでしょうか。
※本記事は近藤仁美著の書籍『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』(永岡書店)から一部抜粋・編集しました。
江戸時代、島流しになったカラスがいた!
裁判や刑罰は、時折ヒト以外の生き物も対象となることがある。古い時代には、人間にとって害虫とみなされた毛虫や南京虫が有罪となったことがあるし、アメリカでは2020年に警察によって飼い主が殺害されたカバが原告となり(代理人はヒト)、自らの殺処分を取りやめる裁判を起こした。
動物が絡む裁判や刑罰は、日本でも起こったことがある。江戸時代、生類憐みの令で有名な将軍・徳川綱吉が江戸城内を歩いていたところ、その頭にカラスがフンを落とした。大変な不敬だが、将軍自身が生類憐みの令を出しているとあっては、命で償わせることはできない。そこで、問題のカラスを捕まえ、八丈島に流した......のだが、帰巣本能が働いたのか、カラスはたちまち江戸の方向に飛び去って行った。ちなみに、生類憐みの令が出ていた時代には魚介の売り買いも制限されたため、もし綱吉の治世が長く続いていたら、こんにちの日本食の在り方すら大きく変わっていたかもしれない。