必死で探しても、結局なかなか見つからないのが「自分好みの似合う服」。それなら、いっそ「自分だけの服」を作ってみませんか?年間100着以上を手作りする津田蘭子さんの著書『家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。』(ワニブックス)から、簡単で楽しくできる「初めての洋服作り」をご紹介します。
初めて作った洋服はステテコだった!
今から9年くらい前にミシンを買い、ポーチやバッグ、クッションなどの小物を作っていたのですが、服にはなかなか手を出せずにいました。
そんなある日ふと、捨てようと思っていた寝巻きパンツを解体してみようと思い立ちました。
縫ってある部分を切り離していくと、平面の布に分かれていきます。
なるほど。
こういう形をつなげると立体になるんだな。
次に、解体したパーツを紙に写して型紙を取ってみます。
たしか、高校時代に授業でパジャマを作ったような気がする。
そのときの記憶を頼りに、型紙に縫い代をつけて、その通りに布を切ります。
前身頃と後ろ身頃を縫い合わせたら......。
できたできた!
とってもシンプルなパンツだけどついに服らしきものが出来上がったのです!
洋裁本を見たわけでもなんでもないけど、服ができた。
これは達成感がありました。
服を解体していくと構造がわかるというのも目からウロコ。
思えばここが、現在の手作り服100%に至る入口だったのかもしれません。
最初に作ったのはポケットも飾りもない、ただのステテコ。
だけど、むしろそのほうが軽いし、洗濯して乾くのも早い。
このステテコ、赤いチェックに花柄という可愛い生地で作ったのだけど、長い間夫の出張のお供として重宝されました。
なんでも、着心地のよさと、かさばらないところが気に入ったのだとか。
外に着ていくのでなければ、むしろポケットはないほうがいい。
とてもシンプルで簡単なので、気になる方は部屋着として作ってみてください。
パジャマのパンツを切ってみようと思ったのは、構造を知りたいという探求心(?)から。
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立体的な洋服も、切り刻んでいけば平面になる。逆にこの通りに布を縫えば洋服になる!
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解体した洋服を使って型紙が作れるというのは、この時気づいたこと。
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家にあった布を使って型紙通りに裁断し、縫い合わせていくと......
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初めてのステテコができちゃった!軽くて乾きやすいのが寝間着にピッタリ。
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普段の暮らしに着回しできる4着の作り方を中心に、全6章で、生地選びからファッションコーデまでを網羅