「いまの鳴き声はどんな意味?」「なんでいつも、ごはんをちょっとだけ残すの?」など、猫の行動にはミステリアスなところがたくさんありますよね。そこで、SNSで人気の獣医師・藤井康一さんの著書『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(KADOKAWA)より、フードやトイレなど暮らしのコツや、不調や病気に関する医療情報など、猫についての最新情報をご紹介します。
Q.猫が触られて喜ぶ場所は?
A.猫が喜ぶ体のポイントは4つ。フェロモンを分泌する場所を触られると気持ちがいい!
基本的に猫はしつこく体に触られることを嫌がりますが、触られて気持ちがいい場所もあります。
ふだんのコミュニケーションのひとつとして、マッサージを取り入れてみませんか?
猫が喜ぶ体のポイントはおもに4か所あります。
●あごの下
●耳のまわり(眉間も含む)
●ひげの後ろ(頬周辺)
●尾の付け根
共通点はフェロモンの分泌腺が集中していること。
フェロモンを分泌し、こすりつけることは猫の本能であり生殖行為にもつながる「やらなければならないこと」です。
そのため、行為を気持ちよく感じさせ自ら行うような体のつくりになっているのでしょう。
フェロモンの分泌腺が集まる場所をマッサージしてあげることで、猫が気持ちよくなるのにはそんな理由がありそうです。
Q.猫マッサージの方法を教えて
A.マッサージの秘訣は「もうちょっと触りたいなぁ」と思ったときにやめること
では、マッサージのやり方を紹介しましょう。
●あごの下
4本の指で下から上にやさしくなであげる
●耳のまわり
耳の付け根や額のあたりを人差し指でさする。猫がイヤがらないなら、親指と人差し指で耳を包み込みながらやさしくこする
●ひげの後ろ
後ろから猫の顔をはさむように手を添え、ひげの根元を指先でさする、なでる
●尾の付け根
手のひらでなでる、ポンポンと軽くたたく
指先で両目の間(人間でいう眉間)から頭頂部に向かってなでても喜びます。
歯周病や口内炎があるとあごやひげのまわりに触られると痛がります。
猫がイヤがるそぶりを見せたら、すぐにやめましょう。
また、アロマオイルは猫には有害なので使用しないでください。
イラスト/柴田ケイコ
ほかにも書籍では、フードやトイレなどの「猫との暮らしのコツ」や、不調や病気に関する「医療情報」など、猫に関する285の最新情報が分かりやすく解説されていますので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。