聴力ケア

65歳から増加する「加齢性難聴」。名医・坂田先生が解説する、聴力を保つための「生活習慣」

6.起床、食事、就寝の時間を決める

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自律神経の乱れから難聴になることもあります。生活のリズムを整えるために、まずは起床・就寝・朝昼晩の食事の時間のズレを15分以内に収めるように意識を。就寝前に38~40度の湯でゆっくり半身浴をするのもおすすめです。

7.座りっぱなしは×

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座りっぱなしの姿勢は血液やリンパの流れを悪くします。内耳はリンパ液で満たされているので、当然耳の中も影響を受け、有毛細胞の働きを弱める原因に。「耳スクワット」のほか、ふくらはぎのマッサージも効果的。

8.暴飲暴食をしない

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食べ過ぎ、飲み過ぎは動脈硬化や高血圧を悪化させ、血流の低下を招きます。また、カフェ
インを含むコーヒーや紅茶、緑茶などは1日1~2杯程度に、スパイスなどの刺激物も控えめ
に。寝る3時間前には夕食を終えましょう。

9.抗酸化作用や血流促進効果がある食品を摂る

【抗酸化作用のある食品】

黒すりごま

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ごまは抗酸化作用を促す亜鉛を多く含む食品。特に坂田先生は黒すりごまを推奨。「おひたしや白飯など何にでもかけるといいですよ」

いちご

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コラーゲンを生成して血管を強くし、抗酸化作用を持つビタミンC。いちごのほか、キウイフルーツ、ブロッコリーなどにも豊富。

ほうれん草

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ほうれん草など緑黄色野菜に多く含まれるビタミンEは、抗酸化作用が高い栄養素。血管を健康的に保ち、動脈硬化の予防に不可欠。

【血流促進効果がある食品】

青魚

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いわしやさば、さんま、あじなどに含まれる不飽和脂肪酸DHAはコレステロール減少など、同じくEPAには血流を良くする働きがあります。

納豆

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納豆に含まれる酵素「ナットウキナーゼ」には血栓(血の塊)を溶かす働きがあるといわれ、血液さらさら効果が期待できます。

海藻

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昆布やわかめ、ひじきなどの海藻類に含まれる水溶性食物繊維「アルギン酸」が、コレステロールの吸収を妨げ、動脈硬化を防ぎます。

取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/サノマキコ

<教えてくれた人>

川越耳科学クリニック院長
坂田英明(さかた・ひであき)先生

埼玉医科大学卒業。帝京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科助手、ドイツ・マグデブルク大学耳鼻咽喉科などを経て2015年より現職。著書に『あぶない! 聞こえの悪さがボケの始まり「 耳」を知る、治す、鍛える』など。

この記事は『毎日が発見』2022年6月号に掲載の情報です。
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