機能が低下した脳に刺激を! 脳バランスを回復させる3つの「ぐるぐる体操」のやり方

腰痛、手足のしびれ、不眠がなかなか治らない...その原因、実は「右脳と左脳の働きのバランスが崩れている」のかもしれません。そこで、石井克昇さんの著書『不調が消え去る脳バランス体操 右脳と左脳の働きが一瞬で整う』(KADOKAWA)より、左右の脳機能の働きをチェックし、機能が低下した側に刺激を加える健康法「脳バランス体操」についてご紹介します。

脳バランス体操は首・腰・目玉で行う

脳バランス体操は、メインのぐるぐる体操に加えて、深呼吸、ウォーキングを併せて行うことが勧められます。

【脳バランス体操の3点セット】
① 深呼吸
② ぐるぐる体操
③ ウォーキング

機能が低下している側の脳に刺激を与え、脳バランスを回復させるための基本エクササイズが「ぐるぐる体操」です。

深呼吸とウォーキングは、ぐるぐる体操のウォーミングアップ、及び、補足運動という意味合いです。

では、メインのぐるぐる体操について説明しましょう。

ぐるぐる体操は、3つのパート(首、腰、目玉)からなります。

それぞれのやり方は以下のとおりです。

「首ぐるぐる体操」のやり方

① 前、右前、右、右後ろ、真後ろ、左後ろ、左、左前の8方向にそれぞれ首を傾け、首の痛み・張り・違和感が生じるところを探す

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② 問題のある箇所が見つかったら、その方向に首を傾けたまま5秒キープ

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③ 首を元に戻し、おへその下にある丹田を左手で押圧しながら、息を吐き切る

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④ 吐き切ったところで、左手の甲を右手のこぶしでポンと叩いて刺激する

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*首を反対に回して、同様に①~④を行う

首のぐるぐる体操は、立って行っても、イスに座って行ってもOKです。

首の回し方が速すぎたり、首の傾け方が弱かったりすると、首の調子の悪いところを正確に探し出せません。

8つの方向できっちりと首を曲げ、もしも、突っぱるところなどが見つかったら、その状態を5秒キープし、悪い状態をよく引き出すように心がけてください。

首を回したとき、1カ所ではなく、いくつか複数の箇所で、違和感を抱くことがあるかもしれません。

時間的に余裕のある人は、それぞれの箇所に、同じ刺激を行ってください。

時間がない人は、その中で最も強く違和感を抱く場所や、痛みを感じる場所に刺激を行えばよいでしょう。

首ぐるぐる体操が終わったら、もう一度、突っぱりのあった方向に首を曲げてみてください。

きちんと刺激ができていれば、体操の直後にすでに、効果が出ていることがわかるでしょう。

具体的には、突っぱり感や違和感がある程度、楽になったり減ったりします。

また、1回で違和感がすっかり消えてしまう人もいます。

痛みや違和感、突っぱりがあるところは、首の神経の流れが滞っています。

施術では、アクティベータで振動刺激を与えて、その神経の流れを促進します。

すると、関節の受容器から振動刺激が入り、神経を介して、脳への有効な刺激となるのです。

ぐるぐる体操では、神経の流れが滞っているところを確認した後で、自分の手で丹田を押さえ、その上から叩いて刺激することで、アクティベータと同様の刺激を目指すものだとお考えください。

それが、機能低下した脳への有効な刺激ともなるのです。

次に、腰のぐるぐる体操です。

「腰ぐるぐる体操」のやり方

① 立った姿勢から前、右前、右、右後ろ、真後ろ、左後ろ、左、左前の8方向にそれぞれ上半身を倒し、腰の痛み・張り・違和感が生じるところを探す

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②問題のある箇所が見つかったら、その方向に腰を曲げたまま5秒キープ

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③腰を元に戻し、おへその下にある丹田を左手で押圧しながら、息を吐き切る

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④吐き切ったところで、左手の甲を右手こぶしでポンと叩いて刺激する

機能が低下した脳に刺激を! 脳バランスを回復させる3つの「ぐるぐる体操」のやり方 117-2.jpg*腰を反対に回して、同様に①~④を行う

首ぐるぐる体操と同様に、8つの方向に上半身を倒し、もしも、突っぱるところなどが見つかったら、その状態を5秒キープし、悪い状態をよく引き出すように心がけてください。

腰のぐるぐる体操が終わったら、違和感のあったところをもう一度、動かしてみましょう。

可動域が少し広がるなど、先ほどよりも状態がよくなっていると感じるはずです。

最後が、目玉のぐるぐる体操です。

「目玉ぐるぐる体操」のやり方

① 下、右下、右、右上、上、左上、左、左下の8方向にそれぞれ目玉を動かし、どの方向が動かしにくいかを確認する

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② 問題のある箇所が見つかったら、その方向へ目玉を動かしたまま5秒キープ

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③ 目玉を正面に戻し、おへその下にある丹田を左手で押圧しながら、息を吐き切る

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④吐き切ったところで、左手の甲を右手こぶしでポンと叩いて刺激する

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*目玉を反対に回して、同様に①~④を行う

こちらも、首や腰のぐるぐる体操と同様に、8つの方向に目玉を動かし、もしも、動かしにくい方向などが見つかったら、その状態を5秒キープし、悪い状態をよく引き出すように心がけてください。

目玉ぐるぐる体操が終わったら、もう一度、動かしづらかった方向へ目玉を動かしてみてください。

きちんと刺激ができていれば、体操の直後にすでに、効果が出ていることがわかるでしょう。

体操を行う前よりも、目玉が楽に動かせると感じるはずです。

以上が、首・腰・目玉、3種類のぐるぐる体操となります。

1回2~3分でできますので、1日1回、毎日継続してください。

イラスト/どいせな

【まとめ読み】『不調が消え去る 脳バランス体操』記事リスト

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6章にわたって、左右の脳機能のバランスを整えて不調を改善する「脳バランス体操」について解説しています!

 

石井克昇(いしい・かつのり)
石井堂クリニカルオフィス・石井堂街の接骨院代表。柔道整復師。米国やカナダで信頼を得ている施術法「アクティベータ・メソッド」を駆使した治療を行う。神経学、東洋医学、心理学、コーチング、脳の誤作動記憶の調整法(心身条件反射療法)を学び、不調な心身を健康へと導くセルフケア「脳バランス体操」を開発。治療院には一流アスリートやアーティスト、モデルなど多くの著名人も訪れる。

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『不調が消え去る脳バランス体操 右脳と左脳の働きが一瞬で整う』

(石井克昇/KADOKAWA)

左右の脳機能のバランスを整えて、長引く痛みや不調を改善する「脳バランス体操」を紹介しています。簡単なやり方で、右脳と左脳どちらの機能が低下しているかをチェックし、低下した側に刺激を入れることで、右脳と左脳の働きが一瞬で整います。神経学、東洋医学、心理学、コーチングを学んだ著者による、まったく新しいアプローチの健康法で話題の一冊です。

※この記事は『不調が消え去る脳バランス体操 右脳と左脳の働きが一瞬で整う』(石井克昇/KADOKAWA)からの抜粋です。

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