頭が冴える習慣を身に付けるには、正しい脳の扱い方を知る必要があります。「脳は柔軟な臓器なので、無茶な扱い方をされても長いこと持ちこたえます。しかし、何十年もダメージを受けて放置されると、ついには戻らなくなり枯れてしまいます。すなわち、認知症などを引き起こします」とは、築山節先生。では、脳が枯れるリスクを減らす方法はあるのでしょうか?
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脳を枯らさないために、今日からできる健康習慣
まずは脳幹を健康に保つこと。それには、きちんと起きて規則正しく食事をとり、同じ時間に眠ります。簡単ですが、これが習慣づいていないと脳の健康は守れません。
次に、大脳辺縁系が司る感情のコントロールのため、"予想外のこと"を減らします。「周りの人と相談して予定を立て、空いた時間を調整すれば、思いもかけないことはそれほど起きません。これは脳の安定のためにぜひ行ってください」(築山先生)。
最後に、脳の活性化には大脳新皮質の育成が欠かせません。「大脳新皮質を育てるポイントは多々ありますが、なかでも大切なのは脳をきちんと休ませることだと覚えておきましょう」(築山先生)。
自分にとってうれしいこと、生き生きと取り組めること、社会の中で人の役に立つように働けること、そういったときめく材料が多いほど、私たちの脳は喜び、活性化します。脳を健やかに保ち、ときめきを与えることで、幾つになっても枯れない幸せ脳を作りましょう。
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<教えてくれた人>
築山 節(つきやま・たかし)先生
公益財団法人河野臨牀医学研究所附属北品川クリニック所長。脳神経外科専門医として数多くの診断治療に携わる。主な著書に『定年認知症にならない 脳が冴える 新17の習慣』(集英社)、『脳と気持ちの整理術』(NHK出版 生活人新書)など。
築山 節(つきやま・たかし)先生
公益財団法人河野臨牀医学研究所附属北品川クリニック所長。脳神経外科専門医として数多くの診断治療に携わる。主な著書に『定年認知症にならない 脳が冴える 新17の習慣』(集英社)、『脳と気持ちの整理術』(NHK出版 生活人新書)など。