ショック! やっぱり抜け毛は遺伝するの?/抜け毛予防

pixta_28655909_S.jpg抜け毛は自分とは関係ないと思い、特に気にせず生活していませんか? そんな方は要注意! 髪は抜け始める前からケアすることが重要なのです。特別なことは必要ありません。衣食住を中心とした生活習慣を根本から見直すだけで、数年後の未来の自分の髪に先行投資することができます。最新の科学的根拠をもとに知識を深め、薄毛にならないための生活を今から始めてみませんか。

抜け毛にまつわるさまざまな原因や治療法、ケアなどを薄毛治療の第一人者である岡嶋研二先生に伺います。

前の記事「「細い抜け毛は危険信号」というのは本当?/抜け毛予防(5)」はこちら。

 

AGA(男性型脱毛症)の場合、薄毛の遺伝率はなんと25%

薄毛は遺伝しません、と言いたいところですが、残念! 実は男性の場合、薄毛と遺伝には密接な関係があります。

もう一度AGAのメカニズムをおさらいしてみましょう。男性ホルモン(テストステロン)が毛根に作用すると、毛根にある酵素、5αリダクターゼがDHT(ジヒドロテストステロン)へと変化。そしてDHTが男性ホルモン受容体に作用して、働きを低下させ、毛根のIGF-1(インスリン様成長因子-1)を減らすことで、育毛を阻害することが分かっています。

この男性ホルモン(テストステロン)の分泌量には、個人差がないことが分かっていますが、毛根にある酵素、5αリダクターゼによって作られるDHTに対する感受性(すなわち、少量のDHTでも、IGF-1が減って、抜け毛が増える)は遺伝によって決まります。

つまり、このDHTに対する、知覚神経の感受性が高い人が、男性型脱毛症を起こしやすくなります。

 

母方の祖父の髪を見れば薄毛遺伝子が分かる可能性大

ちなみに、女性の場合(FAGA)は薄毛の遺伝はありません。多くは生活習慣や女性ホルモンの低下が原因といわれます。薄毛が遺伝するのは、男性型脱毛症(AGA)のみといわれています。

男性の場合、X染色体は母親、Y染色体は父親から受け継ぎます。薄毛の遺伝子を引き継ぐのは、このうちX染色体。つまり、母方の遺伝子の作用を受けます。しかし、先ほど述べた通り、女性は遺伝の影響による薄毛はないため、判断するのならば、ずばり母親ではなく、母方の祖父の髪です。祖父や祖父の兄弟などに薄毛率が高い場合、薄毛遺伝子を持つ可能性も高いといえるでしょう。

 
薄毛遺伝子を持っているからといって諦めてはダメ!

薄毛遺伝子は確かにあります。しかし、だからといって諦めてはいけません。生活習慣の改善で、回避することも可能なのです。それに、逆にいえば、薄毛遺伝子を持っていなくても生活習慣の乱れにより薄毛になってしまう人も大勢いるのです。

要は、薄毛のリスクが少し高いだけです。今からでも遅くないはずです。髪の毛が喜ぶ生活習慣を始めてみませんか。

 

次の記事「メタボ改善と同じ「スイーツ絶ち」で薄毛を予防&治療しましょう/抜け毛予防(7)」はこちら。

取材・文/荒井さやか

<教えてくれた人>
岡嶋研二(おかじま・けんじ)先生

1978年、熊本大学医学部卒業。1982年、熊本大学大学院医学研究科修了(医学博士取得)。日本学術振興会特定国派遣研究員としてウィーン大学医学部への留学、熊本大学医学部助教授、そして名古屋市立大学大学院医学研究科教授を経て、2012年4月、名古屋Kクリニックを開院。血液学を中心に研究を進め、育毛作用を有するインスリン様成長因子-1(IGF-1)を増やす新たな方法を見いだし、育毛効果を発揮する治療法の開発へと応用している。

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