隠しているつもりでも妻はとっくにお見通し!? 男性の「尿漏れ」事情

pixta_8052897_S.jpg尿漏れや便漏れなどの排泄トラブル。歳だから仕方ない......と後回しにしがちですが、健康で快適な暮らしを送るには避けては通れない問題です。そこで、ユニ・チャーム株式会社 排泄ケア研究所の梅林真紀さんに現代の排泄事情からケア方法までを伺いました。

前の記事「排泄トラブルの放置は老化を促進?!進化したケア用品を活用しよう(3)」はこちら。

 

20~50代の男性の9割近くは「尿漏れ」経験あり

トイレで用を足したあと、チョロっと出た尿で下着やスーツが濡れてしまう......。男性によくある尿漏れ、いわゆる"ちょいモレ"経験です。最近ではテレビコマーシャルで"おっかけモレ"と紹介されていることも。ユニ・チャームの調査によると、"ちょいモレ"経験をしたことのある男性は、全世代でなんと84.6%! しかもこれは高年齢層のデータではなく、20代~50代の男性1,000人を対象にした調査結果です(参考HP「男のちょいモレNavi」)。

「男性は女性に比べて尿道が長いため、年齢に関係なく、尿道に残った尿が少量出てしまう"ちょいモレ"が起こりやすいといわれています。年齢を重ねると筋肉や神経の衰えから"キレ"が悪くなるのはよく知られていることですが、20代で84.8%、30代で80.4%もの男性が経験していることをみると、原因は加齢だけに限らず、仕事や家庭内のストレス、運動不足、肥満・メタボといった現代ならではの事柄も考えられるでしょう」と、梅林さん。

とはいえ、夫婦であってもなかなか話題にしにくいのが、この問題です。男性の約9割は自分の"ちょいモレ"は妻にバレていないと思っているという結果が出ています。妻が"絶対に"気が付いていないとする回答は30~50代で20~30%台であるのに対し、20代では約50%に上り、年代間の意識差もはっきりと表れています。

ところが! 事実、妻たちは洗濯の際に夫の"ちょいモレ"に気づいているのです。洗濯する際に夫のパンツを手に取ってチェックする妻は約4割にも上ります。さらに、パンツチェックをした妻の5割以上が尿のしみや汚れを発見した経験があると答えています。そう、「バレていない」と思っていても、実は妻はとっくにお見通し。ひそかに夫の健康を気づかっているかもしれませんよ。

「でも、"ちょいモレ"経験のある6割以上の男性は『何の対策もしていない』と回答しています。おしっこをした後に『振る』『絞る』『待つ』などでセルフケアしている人もいますが、満足度は6割台とそれほど高くはありません。なかなか尿漏れケア専用品の利用までたどり着いていないのが実状のようです」

その理由は、大きく分けて2つ考えられます。ひとつは、女性の8割以上が尿漏れケア用品の存在を知っているのに対して、男性は3割程度しか知らない、という認知度の低さ。もうひとつは、知っていても「使うのはちょっと......」という抵抗感。女性は初潮から閉経まで人生の長い期間、生理用ナプキンに慣れ親しんでいるので、尿漏れケアパッドに移行するのも抵抗が少ないのに比べて、やはり男性は"未知との遭遇"には大いなる抵抗があるようです。

「尿漏れケア用品を使った男性の8割以上は『満足している』と回答しています。"ちょいモレ"はズボンにシミができる、ニオイが気になるといった直接的な問題だけでなく、仕事に集中できない、人前に出たり、飲み会に行くのが不安......など、心理的な面からも普段の生活に影響を及ぼします。まずは、どんな尿漏れケア用品があるのを知ることから始め、試しに使ってみる――そこから始めてはどうでしょうか? 『最近はこんなスグレモノがあるんだって』と妻が夫にさりげなく教えてあげるのもいいかもしれません」

知る、試す、利用する、の3ステップで男性も"ちょいモレ"問題からスッキリ解放されましょう。

 

次の記事「「私も尿漏れケア用品を使っているの」尿漏れに悩む母へ、娘の一言(5)」はこちら。

取材・文/岸田直子

<教えてくれた人>
梅林真紀(うめばやし・まき)さん

ユニ・チャーム株式会社 排泄ケア研究所 研究員。看護師。全国の施設・病院で排泄ケアの実態を調査しながら、紙パンツを使ったトイレ誘導・自立排泄支援の普及活動に携わる。元気なシニア向けの尿漏れ防止講座、紙パンツの使い方講座などの講師として全国を飛び回っている。

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