年齢を重ねるにつれて増加する股関節の痛みや硬さに対しては、日常生活で意識してストレッチを行うことが重要です。股関節を動かし、柔軟性を保つためのストレッチ方法を前新マミさんに教えていただきました。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年4月号に掲載の情報です。
リンパ体操とは
練習量の多いバレリーナの疲れを取り、筋肉を蘇らせるメンテナンスのためにリンパティックストレッチ(リンパ体操)を開発。リンパの流れを促進し、体や筋肉を修復・回復、歪みを正すのが目的です。
『股関節は意識しないと伸ばせないので、ストレッチがとても大切です』
股関節が痛い、硬い、といった悩みは年齢を重ねるごとに増えてきます。
ふだんの日常生活では、伸ばすことがほとんどなく、縮める動きによって歩いたり階段の上り下りをしています。
股関節というのは本来は360度、全方向に動かせる関節なので、筋肉も全方向によく動かしてあげないと固まってきてしまいます。
固まると、周りの筋肉に痛みや歪みが出ることにもなるので、しっかりストレッチをして伸ばすことを心がけてあげましょう。
《股関節の働き》
股関節は、大腿骨の一番上にある球状の関節で骨盤にはまり込むようになっています。丸いボールが骨盤にはまっているのをイメージしてください。この関節のおかげで足を前後左右に動かすことができています。歩くときには体重の3~4倍の力がかかるといわれていて、それを支えるために周りを筋肉などが覆っています。このため周りの筋肉が硬くなってしまうと、股関節はスムーズに動くことができなくなります。そこでストレッチで伸ばしたり縮めたりして柔軟性を養っておくことが大切になります。
四つんばいになって、片足を上げてひざを曲げます。
上げる高さは、できる範囲から。
上がりきったらひざを伸ばしていきます。
4回くらいひざを曲げる、伸ばすを繰り返します。
反対の足も同じように繰り返します。
1.
2.
3.
お風呂でストレッチ
浴槽の縁につかまって片足を後ろに伸ばします。前ももから股関節をしっかり伸ばすようにグッと体重をかけていきます。後ろに足が伸ばしきれない場合は、ひざを曲げて行ってもOKです。
構成・取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange