目が開けにくい、視野が狭い...上まぶたが下がる「眼瞼下垂」を医師の村上正洋先生が解説

おもな症状
・上方のものが見えづらい
・まぶたが重く感じる
・目が開けにくい
・しっかり目を開いても視野が狭い
・左右で目の大きさが違う
・眉が上がってきた
・ふたえの幅が広くなってきた
・「いつも眠そうな顔をしている」と言われる
・額のしわが増えた
・原因の分からない頭痛・肩こりがある

※急激に症状が現れた場合、重症筋無力症(神経から筋肉への指令が伝わらなくなる病気)や、脳の病気(血管障害や腫瘍)、眼窩(がんか)(眼球の入る器)腫瘍など、重大な疾患が隠れている疑いもあるので、早急に専門医を受診すること

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眼瞼下垂の手術

手術の方法について
(1)まぶたを切開して、伸びてしまった挙筋腱膜を周辺組織から剥がす
(2)剥がした挙筋腱膜の伸びた分を短縮して糸で瞼板に縫いつけ、まぶたを持ち上げられるようにする

目が開けにくい、視野が狭い...上まぶたが下がる「眼瞼下垂」を医師の村上正洋先生が解説 2403_P074-075_06.jpg手術前後の注意
手術前は、睡眠をよく取り多量の飲酒を避ける
手術後は、痛みや内出血を抑えるため、下記を心がける
・当日は入浴しない
・2日間はまぶたをよく冷やし、安静にする
・2週間は激しい運動を避ける

取材・文・構成/古谷玲子 イラスト/片岡圭子

 

<教えてくれた人>

まぶたとヒフのクリニック 千駄木プラザ形成外科 院長
村上正洋(むらかみ・まさひろ)先生

1989年日本医科大学卒業。医学博士。日本医科大学武蔵小杉病院形成外科教授、眼科講師を経て、2023年より現職。視機能と整容の両立を目指す眼瞼形成手術を広める。

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