ストレスや過労、ビタミン不足、ウイルス感染...「口内炎」の原因は様々/やさしい家庭の医学

pixta_12684287_S.jpg病気やけがをしたとき、それに関する用語(病名・症状など)の意味をそもそも知らなかった、なんてことはありませんか? また、時代の流れとともに「ADHD」「ノロウィルス」など新しい用語もどんどん現れています。

書籍『やさしい家庭の医学 早わかり事典』で、病気や健康分野の正しい知識を身につけ、いざというときに役立てましょう。

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口の中の粘膜に現れる症状の総称
「口内炎」

●口の中は外気にさらされている
物を食べたり、話したり、呼吸をしたりするときには、口を開けなければなりません。これは当然のことですが、このことによって気付かされることは、「口は常に開けたり閉じたりしている」ということです。

ということは、口の中は細菌やウイルス、ほこりなどの異物に接する機会が多くなる、ということを意味しています。「口内炎」とは、口の中[口腔(こうくう)]の粘膜に現れるさまざまな症状の総称で、細菌やウイルスなどに感染して起こる場合と、そのほかの病気の一症状として現れる場合とに大別されます。

口内炎にはアフタ性口内炎[潰瘍(かいよう)性口内炎]、カタル性口内炎、ウイルス性口内炎などの種類があります。
もっとも多いのはアフタ性口内炎で、口腔粘膜に円形ないし楕円形の、赤く縁取られた中に白い小さな潰瘍ができるもので、一つのこともあれば二~三つ同時にできることもあります。

原因はストレスや過労、ビタミン不足、ウイルス感染などさまざまで、実ははっきりとその原因が突き止められているわけではありません。一般的には1、2週間で治まることが多いのですが、なかなか治りにくいときはベーチェット病などの疑いもありますので、医師に相談してみるのがよいでしょう。

カタル性口内炎の場合、口腔粘膜が赤く腫れ上がり、口腔内が熱を帯びたようになります。かぜや胃腸の病気にともなって現れるケースがありますが、口腔内が不潔だったり、義歯などが粘膜に当たることで起きることもあります。

ウイルス性口内炎には、単純ヘルペスウイルスの感染によって起こるヘルペス性口内炎[口唇(こうしん)ヘルペス]や、カンジダ(カビの一種)によって起こるカンジダ性口内炎などがあります。

カンジダはいつも口の中に生息している菌ですが、何らかの原因によって口腔粘膜の抵抗力が弱まると、増殖します。

 

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中原 英臣(なかはら・ひでおみ)

1945年、東京生まれ。医学博士。ニューヨーク科学アカデミー会員。東京慈恵会医科大学卒業。77 年から2 年間、アメリカ(セントルイス)のワシントン大学にてバイオ研究に取り組む。その後、山梨医科大学助教授、山野美容芸術短期大学教授を経て、現在、新渡戸文化短期大学学長、早稲田大学講師。おもな著書に『ウイルス感染から身を守る方法』(河出書房新社)、『こんな健康法はおやめなさい』(PHP 研究所)、『テレビじゃ言えない健康話のウソ』(文藝春秋)などがある。

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『やさしい家庭の医学 早わかり事典』
(中原英臣[監修]/KADOKAWA)


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この記事は書籍 『やさしい家庭の医学 早わかり事典』からの抜粋です
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