大人世代になると気になってくるのが、白髪や抜け毛。これらを予防できる頭皮マッサージを毛髪診断士認定講師 国際毛髪皮膚科学研究所代表理事の本山典子(もとやま・のりこ)さんに、「白髪・抜け毛を予防!頭皮ブラッシング」について教えてもらいました。
【前回】毛髪診断士認定講師が指南「毛穴の汚れを落として白髪・抜け毛を予防する頭皮ブラッシング」
頭皮の血流を上げる
寝る前2分"トラの手"マッサージ
頭皮マッサージといえば指で力いっぱい押すイメージですが、本山さんが提案する"トラの手"なら全く力要らず。副交感神経が高まる寝る前に行って最大効果を狙いましょう。
(1)まずは利き手を卵を握るような形に丸め、指の第1関節だけを垂直に立たせる。
(2)反対側の手で指の第2関節から第3関節までの間を押す。これが基本の形です。
《頭皮マッサージの前に首の位置を正す理由》
「コロナ禍以降、首猫背の人が増えました」と本山さん。首を正しい位置に戻し、まずは血液が頭皮にめぐりやすい状態を作りましょう。
首ほぐし 30秒
(1)利き手をトラの手にして、後頭部の出っ張りとその下のくぼみに差し込む。
(2)そのまま反対側の手を重ねて上から押し、頭ごと手にもたれかかる。
(3)"うんうん"とうなずくように小刻みに動き、首の付け根の筋肉をほぐす。右、中央、左と3カ所に分けて各10秒押す。
トラの手の前に
側頭部ほぐし 30秒
頭の中で一番大きい側頭部の筋肉をほぐす。指の腹で上下に揺らしましょう。片手でも十分に力が入るので、トラの手で行う必要はありません。
【ひじをついてもOK】
後頭部ほぐし 30秒
視神経につながる後頭部はコリやすい場所。目からまっすぐ後ろに突き抜けた青い斜線の部分を10カ所に分け、1カ所3秒ほど押しましょう。
【寝たままもOK】
頭頂部ほぐし 30秒
(1)目頭の延長線上をグッと押し、前後に揺らす。頭皮を動かすイメージで左右合わせて15秒。
(2)鼻筋の延長線上の頭頂部を同じように押しながら前後に15秒揺らす。
【白髪が気になる人はコレも】
側頭部の髪を耳上からかき上げ、頭頂部で指の関節を折り曲げて髪を真上に引っ張る。毛穴の周りが刺激され、頭頂部の血流が一気に良くなります。
取材・文/荒井さやか 撮影/向山裕信(vale.) ヘアメイク/関谷美世(B☆side) モデル/飯塚園子